保険証とマイナンバーカードの一体化が延期されましたが、薬局に勤めていると一定の患者さんには一体化はさせない方がいいのではないかと思っています
うちの薬局の利用者は高齢者がかなりを占めています
加齢とともに色んな機能が落ちます
運動機能も認知機能も落ちます
今の保険証ですら、無くす高齢者は一定数います
それをどうして薬局が知っているかというと、再発行した場合は再発行の印が付いているからです
また、病院や薬局に保険証を落として帰ってしまう患者さんもいます
すでに今月だけで3件(薬局2件・病院1件)発生しています
薬局で保険証を確認させて下さいとお願いしたら、保険証はどこだ?と探す高齢者が多いこと多いこと
そこで無い事に気付いて、病院に問い合わせたらロビーに落ちていたと
マイナンバーなら自分で機械通して、自分でしまうから大丈夫と思うかもしれませんが、高齢者なら取り忘れが発生する可能性もあります
また、診察券と一緒に落としてしまう事もあると思います
要は紛失リスクが高いのです
色んな情報を統括しているマイナンバーカードを紛失した場合でも、必ずマイナンバーを変えてもらえるとは限りません
また、紛失した場合の再発行などの手続きも煩雑で、大変です
これが独居の高齢者であった場合、手続きが出来るかといえば、難しい人もいると思います
そうなると親族や地域のサポートの人が代理でやるしかないのですが、暗証番号等もあるので、やはりハードルは高いです
使用頻度が高い高齢者の保険証は資格確認証、もしくは今の保険証の様にして頂くのが一番リスクが少ないと思っています
私個人としては、65歳以上の高齢者及び介護保険利用者、成年後見制度利用者にはマイナンバーを使わずに資格証明書の方がいいかと思います
また、必要に応じて難病等の方も資格確認を選べるようにしてもらえたら、サポートする方も、医療現場も楽になると思っています
不正防止や利便性向上等は運動機能や認知機能がしっかりしていることを前提にしているので、そういった人たちのみにして欲しいです