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添付文書やインタビューフォームを参考に自分用メモとして書いています。
なので、一部省略して書いてあったり、誤記があったりする場合がありますのでご了承下さい。
また、間違っている内容があれば指摘をお願い致します。
ジャカビ(ルキソリチニブ)は2014年9月に発売された骨髄線維症(血液がん)・真性多血症の薬です。
特徴としては
抗悪性腫瘍剤の中のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤で、骨髄線維症および真性多血症にかかわるたんぱく質(JAK)の働きを選択的に阻害し、脾臓の腫れ(脾腫)を縮小させる
[基本情報]
【販売名】
ジャカビ錠 5mg / 10mg
【一般名】
ルキソリチニブリン酸塩 5mg / 10mg
【効能・効果(適応)】
・骨髄線維症
・真性多血症(既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)
【用法及び用量】
・骨髄線維症
成人には本剤、ルキソリチニブとして1回5mg~25mgの範囲で1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。患者の状態により適宜増減する
・真性多血症
成人にはルキソリチニブとして1回10mgを開始用量とし、1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。患者の状態により適宜増減するが、1回25mg1日2回を超えないこと。
【警告】
・本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること
・本剤の投与により、結核、敗血症等の重篤な感染症が発現し、死亡に至った症例が報告されていることから、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意すること
【禁忌】
・過敏症の既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性
【併用注意】
CYP3A4、及びCYP2C9に係る医薬品
【主な副作用】
・ 骨髄抑制(血小板減少症、貧血、好中球減少症、汎血球減少症、等)
・感染症(帯状疱疹、尿路感染、結核、等)
・出血(脳出血等の頭蓋内出血なども含む)
・胃腸障害(下痢、悪心、腹痛、嘔吐、便秘、腹部膨満、等)
・体重増加、食欲減退、等
【流通・使用上の制限事項】
本剤の適正使用情報についての説明を受けた医師が在籍している施設から交付された処方箋を受け取った薬局のみ納品が可能
[概要情報]
【販売名】
ジャカビ錠(Jakavi Tablets)
【一般名】
ルキソリチニブリン酸塩(Ruxolitinib Phosphate、ruxolitinib)
【ステム】
Tyrosine kinase inhibitors:- tinib
【規制区分】
劇薬
処方箋医薬品
室温保存
【流通・使用上の制限事項】
本剤の適正使用情報についての説明を受け、承認条件に基づく全例調査が実施されている薬剤であることを確認した医師が在籍している施設及び当該施設から交付された処方箋を受け取った薬局のみに本剤の納品を行う
【効能・効果(適応)】
・骨髄線維症
・真性多血症(既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)
【用法及び用量】
・骨髄線維症
通常、成人には本剤を1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。用量は、ルキソリチニブとして1回5mg~25mgの範囲とし、患者の状態により適宜増減する。
・真性多血症(既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)
通常、成人にはルキソリチニブとして1回10mgを開始用量とし、1日2回、12時間毎を目安に経口投与する。患者の状態により適宜増減するが、1回25mg1日2回を超えないこと。
【主な副作用】
・骨髄抑制:血小板減少症(40.9%)、貧血(37.5%)、好中球減少症、汎血球減少症、等
・感染症:細菌、真菌、ウイルス又は原虫による重篤な感染症(帯状疱疹(2.6%)、尿路感染(1.9%)、結核(0.2%)等)や日和見感染が発現又は悪化することがある
・進行性多巣性白質脳症
・出血:脳出血等の頭蓋内出血(0.2%)(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、胃腸出血(0.8%)、処置後出血、鼻出血、血尿、等があらわれることがある
・疲労、下痢、体重増加、食欲減退、白血球数減少、悪心、腹痛、嘔吐、便秘、など
【物理化学的性質】
長期保存試験(25°C/60% RH):PTP 包装(気密)にて36ヵ月安定
加速試験(40°C/75% RH):PTP 包装(気密)にて類縁物質の増加を認めた
苛酷試験(50°C/ <30% RH、50°C/75% RH、60°C/ <30% RH):無包装にて1ヵ月安定
苛酷試験(60°C/75% RH):無包装にて1ヵ月で類縁物質の増加を認めた
光安定性試験(キセノンランプ:120 万、240 万 Lux・h):規格内
吸湿性:吸湿性を示さない
→高温、高湿度でなければ、一包化可と判断
ただし、薬剤特性を考えると安易な一包化はしない方がよい
【胎児・母乳への影響】
動物実験(ラット)において、胚・胎児毒性(着床後死亡の増加、胎児重量の減少)が認められたとの報告がある
動物実験(ラット)において、本剤及び本剤の代謝物が乳汁中に移行し、母体血漿中濃度の13倍であったとの報告がある。
→妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌。授乳しないことが望ましい。
【薬理作用】
骨髄線維症及び真性多血症の患者では多くの場合、JAK2遺伝子の変異等によるJAK2キナーゼの恒常的な活性化が認められている。ルキソリチニブは、in vitroで野生型及び変異型(V617F)のJAK2活性を阻害し、そのシグナル伝達を抑制した。また、骨髄線維症における臨床症状の原因の一つと考えられているIL-6の細胞内シグナル伝達に関わるJAK1の活性を阻害した。変異型JAK2(V617F)を発現させたマウス腫瘍細胞株を移植したマウスにおいて、ルキソリチニブは脾臓重量を減少させ、炎症性サイトカインであるIL-6及びTNF-αの血中濃度の上昇を抑制した。変異型JAK2(V617F)を発現するマウス由来骨髄細胞を移植し、赤血球数増加等の真性多血症様の症状を呈したマウスにおいて、ルキソリチニブは赤血球数、白血球数及び脾臓重量を減少させた。
【薬物動態】
単回投与:Tmax(h)0.5・T1/2(h)3±1
反復投与:Tmax(h)0.5
【食事の影響】
日本人健康成人にルキソリチニブを食後又は空腹時に単回経口投与したとき、食後投与では空腹時投与に比べてTmaxが0.5時間から1.75時間に延長し、Cmaxは42%低下した。AUCinfは6.4%低下したが、AUC比(食後 / 空腹時投与)の90%信頼区間は生物学的同等性の基準(80%〜 125%)の範囲内であった
→空腹時の方が効く可能性があるが、空腹時服用と食後服用では効果に差があるとは言えない
【備考】
・患者さま向け提供情報・資料あり
・患者向医薬品ガイド
https://www.drs-net.novartis.co.jp/siteassets/common/pdf/jak/gd/gd_jak_202103.pdf
・医療者向け適正使用ガイド
https://www.drs-net.novartis.co.jp/siteassets/common/pdf/jak/tg/tg_jak_202103.pdf
・インタビューフォーム
https://www.drs-net.novartis.co.jp/siteassets/common/pdf/jak/if/if_jak_202102.pdf
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