※勉強会の資料を基に、ネット等で調べたことになるので、間違っている箇所もあるかもしれませんので、ご了承ください。

 

こどもの脱水症

 

脱水症とは体の体液(水(H2O)と電解質(主にNa。他にもKやCaなども))を失うことです。

 

脱水症になると発汗発熱嘔吐下痢などが起こる。

これを脱水症状とも言う。

 

脱水症は初期症状はほとんんどなく、気付きにくい。

なので、有効な対策が取れない。

 

体内の体液の出入りとして約2.5L出入りがある。

摂取として、飲料水1.2L、食物1.0L、体内生成0.3L

排泄として、尿1.5L、便0.1L、汗や呼吸など0.9L

※見える汗と見えない汗があり、見えない汗には呼吸などがあり知らぬ間に水分が抜けていることがある。

1日で約2.4Lの出入りがある。≒1時間で0.1Lの出入りがある。

 

加齢により水分量の減少が起こる。

成人では水分量が約1/3(65%)程度と言われているが、乳児では約80%が体液だと言われている。

高齢者だと約50%と言われる。

 

【子供の脱水症の原因】

・消化管:食欲不振

→胃腸炎など(ロタウイルスによる下痢症については現在予防接種が可能)

・水分の摂取不足

・呼吸器:多呼吸、喘息、肺炎など

→呼吸量の増加は見えない汗、呼気によって水分が失われていく

・発汗など

→発熱、熱中症、熱傷

・腎臓:膀胱炎、腎盂腎炎

→多尿、頻尿など

 

【子供の脱水症の背景】

・成人に比べ細胞外の体液比率が高い

・体重当たりの不感蒸排(発汗、呼吸数)が多い

・腎臓の未発達(原尿の再吸収能の未熟)

・水分補給のタイミングを逃しやすい(遊び、ゲームなどに夢中)

・水分の出入り比率が大きい

※高齢者ではもともとの水分量が少ないので子供と比べ、発汗などが少なくても注意が必要

 

【子供の脱水症チェック】

○保護者からの視点

・不機嫌、あやしているのに泣き止まない

・泣いているが、涙の量が少ない

熱があるのに汗をかかない

食欲がない

・眠りがち

○薬剤師からの視点

・おしっこの量が少ない、色が濃い

・採血しても泣かない

・便が硬い、ころころしている

○見て、触って分かる情報

口や鼻が乾いている

・目がおちくぼんでいる

・舌が白くおおわれている

・皮膚に弾力性がない

 

経口補水液とは

脱水症の時、点滴(注射)ではなく、塩分などの電解質や糖などがバランスよく配合された飲み物であり、元々は脱水症状を回復させるためのもの。(もともとは下痢等で脱水症状に陥ったときに飲ませていた経緯もある)

 

水だけでも、糖分が多くても吸収される水分量は少なくなる。

そのため、水分、Na、糖のバランスが良いと水分吸収量が最大となる。

ミネラルウォーターは糖が無く、スポーツ飲料では糖分が多いため、経口補水液と比べると吸収率が低くなる。

経口補水液は理論上、自宅でも作れる。(水1Lに砂糖40g、塩3g+レモン汁)

※水のとり過ぎは水中毒になるので、脱水時には水ではなく経口補水液を摂る。脱水予防で適量飲む分には水でも問題ない。

 

経口補水液の飲ませ方については特に定めは無い

ただし、嘔吐があるときに大量の経口補水液を飲ませると嘔吐の原因になることもある。

 

運動後の水分摂取ではスポーツドリンクでも問題ないが発熱、発汗によるものでは経口補水液が好ましい。

また、嘔吐、下痢時には経口補水液を摂取することが好ましい。

 

経口補水液を飲んで美味しいと感じたら脱水症の可能性が高い

 

発汗、呼気蒸発もあるので、夏場は寝ている時に脱水症状に陥ることがある。なので、水分を十分に摂って寝る必要がある。(寝る前に水分を摂るという意味ではなく、水分量が少ない状態で寝ないという意味)

また、発汗、呼気蒸発量を少なくするために冷房をつけて寝ることも、場合により必要である。

(私は寝る前にOS-1を200mlくらい飲んでから寝ている)

冬場も乾燥により、呼気蒸発量が多くなる場合もあるので、冬場でも寝ている時に脱水症状を起こすこともあるので注意が必要。

 

 

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