政府は医療費削減に躍起です。

 

世の中には医師会や歯科医師会、薬剤師会など、医療に関する組織が存在します。

 

その組織が強いほど、医療費削減の対象から外れやすい。

逆を言うと、弱い組織ほど医療費をガンガン削られていくのです。

 

一般的な資本主義から隔離されている医療体制。

税金が多く投入されているので、医療の金額は政府が握っています。

 

なので、1回の診察はいくらか。

1回の治療はいくらか?

この薬の値段はいくらか?

 

保険を使っている以上、国が定めた金額しかもらえないのです。

 

これを善いか悪いかは別として、使える税金が決まっている以上どこを増やして、どこを削るかに焦点が当てられます。

 

医療を受ける人口が増えれば、どこを増やしてというより、全体的に勝手に上がってしまうという表現が正しいでしょう。

ならば、逆は、、、

削りやすいところから削る。これが本音でしょう。

建前はいろいろ言いますよ。

1分診察なら手抜きだろ=点数下げろ。とか、そんなに入院いらないだろ=入院日数を多い患者の点数下げろとか。

 

しかし、、税収がこれだけなのだから、いくら点数を減らすと現場無視の医療費引下げを計算する官僚に医療の現場を知らず金額だけしかみない政治家は多い。

だから、理由は後付で金額だけを下げることを考える。

 

でも、医師も歯科医師も看護師も薬剤師も介護士も他の医療従事者も給料は下げられたくないので、自分を守るために声を上げる。

が、弱い組織は理由なき理由で点数を下げられる。

その弱い組織とは簡単に言えば、政治家(国会議員)がいない組織だ。

医療では医師と看護師は切ろうと思っても切れない縁があるので、簡単にその部分は下げられない。

医師出身の国会議員数や献金など根回しを考えれば、後回しになる。

薬剤師出身の国会議員も少ないが頑張っている。医薬分業が叫ばれてからは、自分たちの地位向上と社会貢献の名のもとに、報酬を上げようとしている。

歯科医師会は少し前に大打撃を受けた。

医師や薬剤師と比べ、後手に回ったせいだと私は思っている。

 

コンビニ以上に乱立していると言われている歯医者

その乱立に釘を差すように点数を引き下げた。それにより、経営がぎりぎりの歯医者が多く出た。

儲けている歯医者は向上心があり、新しい治療を進めて自由診療で黒字にする歯科医師か、向上心はないが金儲けのため最新治療を謳う半ヤブ歯医者。

 

それにより、歯科医師の実力差は広がるばかりで、新しい治療をとあとから学ぼうとしても、すでに遅しとなっていることが多い。まして、医療機器の値段は高い。

回収できる見込みがつかなければ、技術を学んでも活かせる場所がないというもの。

 

そして、歯科医師会は焦って、国会議員を出すことに成功し、少しだけ診療報酬が良くなったのである。(大昔と比べれば激減ですが)

 

で、歯科医師の減額に成功した政府は次に薬剤師に目を向けます。

保険医療で医師、歯科医師は開局しようとしたら、限度があります。

それは、医療法人であるため、税制面では他の会社より優遇されるが、保険点数という柵があるから+経営の勉強をしてきていないから。と主に2つの理由が挙げられます。

しかし、薬局は株式会社なので、薬剤師が勤務していれば、いつくでも作れたし株式配当と謳って、薬剤師でない社長や幹部が丸儲け状態になり、末端の平社員や薬剤師にお金が回ってこないという事態が起こりました。

それまで、薬剤師はそこそこの給料をもらえていたのが、株式配当というなの役員報酬により一部の人が年億単位の年収があるような噂を聞きました。

そこからは、薬剤師の逆風の時代です。

調剤報酬がガンガン削られていき、薬剤師の給料も以前より悪くなっていく。

しかし、株式会社なので配当金は役員が決められ、役員以上はそれほど痛手を負わないという悲しい現実が待っていたのです。

それでも、薬剤師国会議員の頑張りにより、小中規模の薬局もそれほど潰れずに済んだのですが、逆風はまだまだ続いています。

 

そして、この前の改定で驚くべきところが減算されていました。

その職とは『介護職』

介護は薄給の上に大変であることはよく知られている。

また、入居施設とかになると、定期的に夜勤もあり、自宅待機でも携帯をonにして、いつでも出勤できるよう命令されているところもある。

ある人は週2休みだが、日勤5の夜勤3と言う人がいた。

イメージとしてはこう

月:8:30~19:00(日勤)

火:8:30~19:00(日勤)19:00~

水:~8:30(夜勤)8:30~19:00(日勤)

木:休み(日勤)19:00~

金:8:30(夜勤)8:30~19:00(日勤)

土:8:30~19:00(日勤)19:00~

日:~8:30(夜勤)休み(日勤)

これって、週休2日って言うの?と思った。

で、残業代等込み込みで、手取り18万円。

やってられないわな。

こんなブラックなところはそうそうないと信じたいが、介護職が大変で、今後は入院から施設へ、施設から自宅へという流れで、介護報酬の引き下げには流石の私もビビりました。

 

え!? マジやるの?政府は何を目指してるの?

入院から在宅へさせる気あるの?

と、真面目に考えてみましたが、答えは分かりませんでした。

 

と、医療職は職はなくなるとは思えませんが、負担は年々増加し、報酬は年々低下していくと予想しています。

 

政府や官僚達は無い知恵を絞ってあれこれ考えてくれていますが、政治家や有権者の利権絡みで良案は潰されていそうな気がします。

 

結局、削減出来るものがなくなったら、医療関係ない消費税という税を引き上げて国民の手取りを実質削減するのでしょうね。

 

 

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