先日、大学時代からの友人と食事に出かけた。
彼も私も、ゴリゴリの日系商社でキャリアをスタート。
彼は今もその会社で働き、一方私は転職を3度して今の外資へ。
友人も私もお酒が飲めず、またいわゆる体育会系のノリについていけないタイプ。
私は外資に移ってからは煩わしい飲み会が殆どなく、年に2-3回ほど上司と真面目な仕事の話をするために食事をする程度。
念願だった海外出張を繰り返すような仕事でもある。そして家族との時間をたくさん取れている。
大変幸福な社会人生活を送らせてもらっていると思う。
おかげで心身共に健康的でいる。
一方の友人は未だに週2-3回は職場の飲み会に呼ばれるらしい。
家庭もあるのでさすがに殆ど断るようにしているらしいが、それでも週1回は必ず出ているようだ。
不満はあるが、それでもその職場に留まるという。
その仕事や業界が大好きでやり甲斐があるから、という一点の理由で。
実際、仕事の話をしている時の彼の目は本当に生き生きとしていた。
嫌いな飲み会があっても、仕事の充実でカバーできているのなら素敵だなと思う。
ただ私がどうしても許せなかったのが、彼が昇進できないという理由。
同期の人が次々と課長級に昇進していくなか、彼だけ昇進されないという。
その理由として彼の上司は
「飲み会でのノリの悪さや参加率が悪いから」
というクソみたいな説明をしているらしい。
友人は大学時代から細かいところに気が付く人で、周りからの信頼も厚く、また話ぶりからも仕事はできるタイプだと思う。
それにも関わらず飲み会の参加率が悪いから昇進できない???
ほんと、全てではないにしても日系の古い体質の企業はクソだなと思った。
そんな会社が蔓延ってるから日本は衰退していくんだよ。
友人はそんな会社に洗脳されているのか「飲み会に出ないと仕事相手との信頼関係が築けないから、俺が悪い…」みたいなことまで言い始めた。
これにも私は強く憤慨した。
仕事における信頼関係とは、問題を一緒に解決する事でしか築けないのだ。どれだけ酒を飲もうが時間を過ごそうが、問題を共に戦った相手とでなければ無意味だ。
せいぜい相手の奇抜な趣味を伺い知れたり、下ネタで盛り上がるだけで終わるだろう。
それで相手の深部に触れた気になる人もいるが、私は逆にその人の人間性にガッカリする事が多い。
あまり深入りしない方が尊敬し続けられる、ということもあるのだ。
私は友人に、そんな会社は早く辞めちまえと伝えた。しかし転職経験がなく1社に15年以上も勤めているためか、なかなか踏ん切りがつかないようだ。
もちろん全ての外資が環境的に優れているなどと言うつもりはないが、もし飲み会ごときで評価されているようなら、一つの選択肢として推奨したい。
仕事のやり甲斐も大事だけど、働く環境も大事にしてほしい。