大好きなブロガー・鮭子さんの大好きな記事をリブログ。
 

 
息子もかつてはとんでも無い癇癪持ちだった。
 
3歳になる前にカリフォルニアに遊びに行った時、息子の癇癪が酷すぎてショッピングモールでセキュリティを呼ばれて、ホテルに強制送還された事があった。
なかなかショッキング。
 
心細くて連行タクシーが到着するまでの間メソメソ泣いていたら、冷たい視線を浴びる中1人の地元の女性が一生懸命私を励ましてくれた。
 
「大丈夫。大丈夫。ただの癇癪だから。このくらいの子はみんな癇癪持ちなのよ。魔の2歳児って言うでしょ。あなたはいいママよ。大丈夫だから、泣かないで。」
 
私の頭を撫でてくれて、困ったことがあればtextしなさいと携帯番号をレシートの裏に書いて渡してくれた。
 
あの時どうすれば癇癪を起こさなかったのか、どんな風に子育てしてれば聞き分けの良い子に育ったのか、今でもわからない。
一瞬一瞬が悩みの連続で、体当たりで子育てしてきた。
手を抜いたつもりは無い。
たまには手を抜かなきゃ、とも言われるけど、結果論では子供と向き合えない。
 
いやー悩んだ悩んだ。
そんな事してるうちに小学校に上がって、今ではすっかり癇癪も無くなった。
 
連行タクシーの中で、ベソかいてる私と泣き疲れた息子を見てドライバーのおじちゃんが、
 
「落ち着いたかい?彼はいい子じゃないか。可愛い顔して眠ってるよ。いい子だいい子だ」
 
そう言って笑ってくれた。
 
セキュリティ呼ばれた時は母親失格な気分だったけど、声をかけてくれた女性やタクシーのドライバーさんの優しい言葉に本当に救われた。
 
親が耐えなければいけないんだけど、親が乗り越えなけれいけないんだけど、どうしても挫けそうな時に、
大丈夫。あなたは間違ってないよ。
って寄り添ってもらえることがどれだけ有難いことか。
 
泣き叫んでる子供を見ると必ずこの時のことを思い出す。
心の中でお母さんお父さん達に強くエールを送っている。
 
今は険しいけど、振り返るときっと甘い香りのする思い出になるから、
がんばれ
がんばれ