数奇な運命を感じて、始まった岡山・香川の桃太郎追跡の旅。


先週末、東京に出向いた折、向かった先は、神田古本屋街。


目的は、桃太郎にまつわる文献の収集。そして出来れば、備中および讃岐の古地図が手に入れられないかという期待でした。


何軒か書店を回り、片っ端から、それらしい書物のページをめくり、まず目にとまったのがこの本。


村上 幸雄, 乗岡 実
鬼ノ城と大廻り小廻り (アマゾンに画像無し)

これは、岡山県にある「鬼ノ城」を発掘調査した記録をレポートしたもの。

ここには、正確な位置関係と様々な測量データが載っております。

この測量データは、後々、大きな役に立つ事でしょう。


そして、幾つかの本棚を覗いていたところ、とんでもない人物に出くわしてしまったのです。



高原 豊明
晴明伝説と吉備の陰陽師 (アマゾンに画像無し)



「阿部 清明(あべのせいめい)」




言わずと知れた、陰陽師界のスーパースター。


彼は、岡山県にある「「阿部山」という山で、天体観測を行ったというではないですか。


しかも、なんと、この清明をとことん追い詰める、ライバル「芦屋 道満(あしやのどうまん)」までが、この岡山に足跡を残しているらしい・・・・・。



やっぱり、何かあります。この地には。

今で言えば、ホーキングとペンローズが備州にいたみたいなもんですから(←ちょっと、いや、だいぶ違うか。物理学にお詳しい皆様、単なる「物の喩え」ですから、くれぐれも「突っ込み」はなさらないように願います。)




この探求の旅で、直接この二人には、出会いたくなかった。


だって、この稀代の天才陰陽師二人が足跡を残した場所が、単純な仕掛けで「お茶を濁して」ある訳などありませんから。

持てる力の全精力をかけて、攻防を繰り広げている事は、想像に難くありません。


1人だけでも大変なのに、よもや、二人揃い踏みで姿を現すとは・・・・・・・。



讃岐に向かう前に、かなり備州の地に足止めをされそうな予感です。





ホテルで、本を読みつつ、軽い目眩いに襲われた僕なのでした。