企業結合 共通支配下の取引 子会社同士の合併

 

 

【例題】

P社によるA社株式とB社株式の取得に関する事項

①P社は×1年3月末にA社発行済株式2,500株のうち2,000株(80%)を139,000円で企業集団外

 部より取得し、A社を連結子会社とした。

 

 取得時のA社の純資産の内訳

 資本金:62,500円  利益剰余金:93,000円

 

 土地の帳簿価額20,000円 時価28,250円

 土地以外の資産及び負債の時価は帳簿価額と同額

 

②P社は×2年3月末にB社発行済株式2,000株のうち1,200株(60%)を65,250円で企業集団外部

 より取得し、B社を連結子会社とした。

 

 取得時のB社の純資産の内訳

 資本金:50,000円  利益剰余金:48,250円

 

 土地の帳簿価額12,500円 時価15,500円

 土地以外の資産及び負債の時価は帳簿価額と同額

 

A社とB社が×4年4月1日を合併期日として行った合併に関する事項

①合併方式:A社を存続会社とし、Y社を消滅会社とする吸収合併

②合併比率:1:0.75であり、B社の株主に対してB社株式1株につきA社株式0.75株を、新株を 

  発行して割当てる。

③増加資本等:A社において増加すべき資本の全額を資本金とする。

 

その他の事項

①のれんは発生年度の翌期から10年間にわたり定額法により償却する。

②税効果会計は考慮外とする。

 

合併直前のP社、A社、B社の貸借対照表

 

 土地の時価:P社 100,000円 / A社 30,000円 / B社 16,250円

 1株当たり時価:P社 @120  / A社 @88    / B社 @66

 

ここから解説です。

 まず、P社によるA社とB社に対する持分が合併後にどう変わるかを合併比率を用いて計算

 します。

 

次に、A社とB社のタイムテーブルを作成します。

その際、上図で計算した持ち分比率を用いて作成します。

 

①合併直前のP社の連結貸借対照表は以下の通り求めます。

 

 

 

 

②合併直後のP社の貸借対照表は

 

 A社がB社を吸収合併した事に伴いB社の取得原価65,250をA社株式へ振替える以下の仕

 訳を合併直前のP社の貸借対照表へ反映させます。

 

  関係会社株式(A社株式) 65,250 / 関係会社株式(B社株式) 65,250

 

 

③合併直後のA社の貸借対照表は

 

 合併直前のA社の貸借対照表に、B社の資産、負債を帳簿価額で受入れる以下の仕訳を反

 映させます。 

 

  諸資産   199,000 /   諸負債   97,500

  土地    12,500  /   資本金   114,000

 

 

④合併直後のP社の連結貸借対照表は

 

合併直前のP社の連結貸借対照表に以下の仕訳を反映させます。

※数値はタイムテーブルより