11月9日。
春から夏にかけての治療の評価、先月受けたPET-CTの結果を聞きに長男と夫と病院へ行ってきた。
こんな、たった一行で書けてしまうような内容の中に、自分の一生分では背負えきれないくらいの大きな大きな負荷が詰まっていて。
自家移植までしたのに、治らない。
最初がとても悪かったから。早く血液検査を受けさせてさえいれば。おかしいなって思ってその都度病院に行っても、風邪ということになって様子見を繰り返してしまったから。
でも一年半前に戻れることはない。戻らない過去を願ったって意味がない。
何に願ったって意味がない。神様なんてどこにもいない。
まだ高校生の息子に、再び絶望を味わわせてしまった。
こんな残酷な話を、なぜ何度も聞かせなければならないのか。
今度こそ普通の生活に戻れると思っていたのに、到底受け入れられるものではない。
病気から守ってあげられなくてごめん。本人は謝られるのは一番嫌だろうから心の中だけで。
ありがとうと言わなければいけないんだろう。
今日も私の息子でいてくれて、自慢の息子でいてくれてありがとう。
私のご飯を食べてくれて、ありがとう。
息子の前で泣いたら絶対いけない。同じ大切な一日なら、笑顔で過ごさなくちゃいけない。
私達は不幸なんかじゃないと、自分に言い聞かせて。
終わると思っていた道のりはまだまだ続く。きっと果てしなく長くて、でも先が見えない。
見えている目の前の一日を、平静を装って生きていかなきゃならない。
頑張っているのは息子だ。(もしかしたらもう一人の息子も出番があるかもしれない)
苦しみを肩代わりしてやれないことが、つらい。
母は君の幸せを常に願っている。
(M)