私の好きな花は、チューリップです。
以前、ピンクダイヤモンドという品種のチューリップをいただいたことがあります。
それは、某損害保険会社でアルバイトをしていた頃のこと。
代理店のその方は妻帯者で、奥さまをとても大切にされている方でした。
そして、私にも好意を持ってくださっていたようで、
「月8万円?(だったと思います)で、俺の愛人にならない?」
と、少し驚くような、けれど正直なお申し出をいただきました。
私は
「お気持ちだけ、ありがたく頂戴します」
と丁重にお断りしました。
仕事中で他に社員の方がいたので、
ジョークだと思いました。
そしてその後、その方からしつこく言われることは一切ありませんでした。
そんな方から、後日、私の誕生日に
ピンクダイヤモンドのチューリップをいただいたのです。
当時、8月にピンク色のチューリップを探すのは
きっと簡単ではなかったのではないでしょうか。
花束を受け取った瞬間、
言葉よりも雄弁に、そのお気持ちが伝わってきました。
今でも、あの時の気持ちを思い出すと
チューリップという花が、
私にとって特別な存在になった理由がわかる気がします。
このチューリップが、
その後の私の人生や人とのご縁に
静かに影響していくことになるのですが――
そのお話は、また次回に🌷
(ピンクダイヤモンド②へつづく)