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疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)/内田 樹


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「簡単に「幸せ」になれる人間というのは、
 なんだか薄っぺらで、
 バカにされそうですけれど、
 ぼくは「すぐ幸せになれる」というのは
 一種の能力だと思います」


   (by 思想家 内田 樹)

***

「足るを知る」

という言葉がある。

今あるもので十分に満たされていると
謙虚になることができたら
どれほどいいだろうか。

ところが、人間には欲望というものがある。
これには際限がない。

上をみればきりがないわけで、
ひとつの満足が
すぐ不満足にかわってしまうのは
欲のなせる技である。

ただ、不満足は向上心の源であり、
それは決して否定すべきものではないと思う。

つまるところ、
今のあるものに満足でき感謝しつつ
ひとつうえのステージに行くことも
同時にあきらめていないという
健全な向上心をもてたらいいと思う。

常に不満状態で、愚痴まみれで、
自分がなりたい自分になっていないのは
他の誰かが悪いからだと、
他人のせいにばかりするような
不満足が生まれているのだとしたら
今あることで
恵まれているものは何かと
一度、じっくりと考えてみて、
そのことに、満足し、感謝できるようになりたい。

そのことが、「今日の言葉」にある


「すぐ幸せになれる力」


とは違うのかもしれないけれど、
満たされていると知ることは、
幸せを感じることに通じると思う。


東京は、だいぶ桜が散りましたが、
この週末もなんとか
花見はできそうです。

そんなことも
よく考えると、幸せを感じることのできる
出来事かもしれません。


それでは、よい週末を・・・。



松山 淳





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