リキシャ | 山下晃和の地球を繋ぐプロジェクト(海外自転車旅)

リキシャ

アッサラームアライクム。



非効率的な乗り物。



リキシャワラ。

受動的なままだと、

仕事がないだけに、

能動的に、

外国人に話しかける。




しつこく、

「ハロー!乗らないか!乗らないか!」

さらに、しつこく。





彼らに日本人のようなホスピタリティなんかはない。

ただ、笑顔を混じえたりする人もいれば、

笑もせず首を右に傾けて、

乗りなよ、みたいな顔をする人も。






ガイドブックの

ベンガル語の文字を見せても

読むことができない者も居た。





英語は、結局ハローしか話さなかった。

お札を1枚、1枚増やして、

首を振る。

縦に頷いたところで、

こちらも納得する額だったので、

手渡す。





不器用だけど、

一所懸命生きているからこそ、

今日のご飯代を稼がなくてはならないからこそ、

必死でハローと叫んだに違いない。







そんなことが、

今の僕にできているのか、

否。





また一つ勉強になった。

お金を払ってもらうってのは

そういうことか。
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