Earthkoolのブログ

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 東日本大震災の後、だれもが地震や津波によって失った自分たちの街や家、慣れ親しんだ風景を元通りにしたいと願った。しかし、瞬く間に変わり果てた姿に絶望し、その元の姿さえ思い出すことが出来なくなってしまっていた。だから人びとは皆、昔の写真、思い出話を喜んで見て、聞き、話した。けれども、それらには限界があった。なぜなら、だれも自分たちの故郷を失うなど想像していなかったからだ。





 東日本大震災から一年が経とうとしていた頃、ある人物が上のように述べました。そこでわたしは、一人ひとりが自分自身の故郷について知り、記憶し、さらには記録することの必要を感じました。災害の後の復旧、復興が、すべてを災害前と同じにすることとは限りませんが、「ここに何があった、どんなことがあった」と伝えることは持続可能な社会を目指す上で必要不可欠です。


 わたしは現在、三重県沿岸部に滞在し、潮の香りの中で生活をしています。内閣府に設置された中央防災会議は東南海・南海地震、南海トラフ巨大地震の発生の可能性を高く推測しています。津波シミュレーション図を見ると、わたしが寝起きしているところ、よく散歩するところにも少なくとも1.5m以上の津波が予想されています。

 街並みも美しく、夜には波の音を聴きながら星を見上げられるこの場所の風景を記憶に、記録に留めておこうと、写真を撮り歩いています。災害が起き、比較写真を撮りたくはありませんが、失われてからでは遅いのです。


 上の写真は2011年11月19日に撮影したものです。わたしは震災以前に仙台を訪れたことがありませんので、震災後の写真しか撮ることが出来ませんでした。写真とほぼ同じ場所の震災前の様子が『3がつ11にちをわすれないためにセンター』様の記事の中で紹介されています。ぜひご覧になって下さい。この風景が本当にあったと信じることが出来るでしょうか。