くそ真面目が服を着て歩いているような人で、清く正しくがモットーの田宮さん。
でも正しく生きるために清いだけではいられないのだと思い始めている今日この頃。
田宮さん、実はその正義感から黒島に暴力をふるっている波止君(黒島の元恋人)を殺っちゃったんです。
捕まるのも時間の問題。
「僕にはもう時間がないんです」と、やり残した演劇への情熱を成就させようと奮闘。
そんな彼に淡い恋心を寄せる劇団員、東。
田宮は満足のいく芝居を終え、東に告白する。
ここから私の妄想ドラマでーす
田宮「やってよかった。これでもう思い残す事は無い」
東 「田宮さん・・・」
田宮 「 告白します!」
東 「えっ」
田宮 「・・・僕は・・僕は・・僕は
ある人を殺めてしまいました」
東 「 えっ⁉︎」
田宮「僕は塀の向こうに行くんです。
これから警察 に出頭しま・・基い 、
自首しに行きます。
最後に僕の夢、最高の演技ができた。
それを手伝ってくれたみんなに、
いや、君に!感謝します‼︎」
涙ぐむ田宮、しっかりと東を見つめ
直角に上体を曲げて礼をし、
そして手を腰に構えくるりと背を向けて走り出す
東 「 田宮さん!」
と叫ぶ。
田宮の足が止まる。
東 「私、待っています。
田宮さんに教わったことを忘れずに
もっともっと良い演技ができるよう
がんばりますから・・・」
田宮、背を向けたまま礼をして走り去って行く
すみだ警察署前
水城刑事を見つけて田宮駆け寄る
田宮「私がやりました!」
水城 「何?何?」
田宮「私が、殺しました」
水城 「誰を?誰を?」
取り調べ室
水城 「だからぁ
あなたが 殺したのは 誰なんですか?」
田宮「○月○日、○○で、酔っぱらった学生が
死んでたでしょ、アレ」
水城 「あーアレねー
犯人、捕まったよ。」
田宮「えっ? いやあの
エエッーーー‼︎」
水城 「だからぁ 動画撮ってたやつがいたのぉ
なんか説教臭いおじさんがぁ
拳を振り回していたけど ダメージ無くて、
波止君、あ、黒島さんの元カレね、
がぁ、ブツクサ言いながら歩いている
ところをぉ
自称黒島さんのナイトって名乗る男が、
あ、要するにストーカーね、がぁ
彼女を守りたくて、
・・・殺っちゃったんだって。
まぁ、動画が決定的な証拠となって…
ダァけど、黙って撮ってる方も
撮ってる方だよなぁ!
どうなってんのかねぇ…」
田宮「そんなぁ・・」
自宅
田宮「不肖、田宮淳一郎、恥ずかしながら
帰って参りました!」
妻 「どうしたんですか?いきなり」
田宮 「いやぁ、家はいいなぁ」
妻 「若い女の子にフラれたんですか?」
田宮「はぁ?はぁ?はぁ?
な、な、 何を言ってるんだ〜」
妻、じぃ〜〜〜と見つめる
終わり