最近読んだ本で、面白かったので紹介します
フジテレビ「マルサ」の監修等で有名な、「大村大次郎」さん著書
「脱税 元国税調査官は見た」 祥伝社新書 です。
脱税の歴史
1、 古代の脱税
邪馬台国時代から脱税は存在していた!
戸籍をもとに6歳以上の男女に耕地を与え、課税されていたんだけど、男は女の倍近くの耕地を与えられていたから、男がたくさん生まれると税負担も大きくなる。だから、男の子が生まれても女の子として戸籍に申告されていたんだって
だから、現在残っているこの邪馬台国時代の戸籍の記録には、女が異常に多い地方多いらしい!(笑)
2、 京都の町屋の謎解き!
京都の町屋って、間口がすごく狭いじゃないですか!その謎が解けました。
なんと!これまた、脱税対策だったみたい!!
近世は日本の中心である京都から、なんとか税を取ろうと、「地口銭」ってのがあったそうで。
(※地口銭ってのは、とおりに面した間口の広さに応じて、賦課された税金だそうです。)
それで、京都の人達は、間口を狭く、奥行きを広くする町屋を作り、税金を安くしようとしたんだって
ちなみに、江戸時代の江戸(東京)の町屋も同じ理由らしい
3、 源泉徴収法は元ナチスドイツが作った制度だった
ヒトラーは独裁者になる前、「わが闘争」という大ベストセラーの印税がものすごい額で、当時は、税務署と異議申し立てをしたり、ま、いわゆる滞納者クレーマーだったみたい。
しかし、独裁者となって、自分の税金を免除しちゃって、でも一般市民からは税金を貪るために、この源泉徴収制度を作ったんだって。
いかに、一般市民が税金を納めないか、わが身をもって知っているからこそ、この画期的な制度を、ヒトラーが作っていたんだぁ!!
ほかにも、業界別脱税、例えば、医者の脱税、政治家の脱税、宗教法人、風俗業、パチンコ業界・・・等、が書かれていたり、脱税の取り締まりについて書かれていたり。
脱税事例集まで書かれています。
なかなか、いやいや、かなり面白かった興味をもったかた、ぜひ、読んでみてください。