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爺さんと「死」

さて、自分の仕事の話を。

僕はグループホーム(以下GH)とい介護施設働いています。認知症状態にある爺さん婆さんが、「入居した施設の中だけ」という閉鎖的な環境で生活するのではなく、「散歩をし、買い物に行き、時には外食をしながら、地域の人と関わりながら地域生活を送る」ことができるよう日々、頑張って支援しています。

 僕の働く施設は今日で開設満6年を迎えました。開設から入居している爺さんがいて、6年の間ほとんど食事を摂らず、ホットミルクや菓子だけを摂取していましたが、体調を崩すこともなく、認知症の進行も比較的遅く、彼自身のペースでのんびりと生活していました。

 そして今月の始め、猛暑から急激に気温が下がった頃のことです。その爺さんは体調を崩し、寝たきり生活に陥りました。寝たきり生活後、誤嚥性肺炎を起こし状態悪化。肺炎は治りつつありますが、嚥下障害に陥り、Drから「終末期」と判断されました。

 いつかは「死」を迎えるのが、生物の運命です。自然界の「死」は時に必然的に時に偶然に、そして安らかな死もあれば、残酷な死もある。「死」ということが、ある意味日常的なのかもしれない。

 人間は生まれた瞬間から死に向かっています。しかし、僕たち人間にとって、親しい人のどんな「死」も受け入れがたい。いつまでも生きていて欲しいと願うのは人間だけのエゴなのかもしれないが、それが人間社会の文明なんだと思う。(別にそれが悪いという意味ではないです。)

 で爺さんの話に戻ると、僕たちはこれから爺さんに対して何ができるのだろうか?今までと同じように、爺さんが爺さんらしく残りの時間を生きるために、医療の力を借りながら本人のその時その時の要望に少しでも多く応えていきたい。そして医療が「終末期」と判断しようが、爺さんが近い将来「死」に至る可能性を僕たちは疑い、爺さんが以前に近い状態に戻ることができるよう少しの可能性を追求していこうと思う。それが僕たちが爺さんに対してできるベストのことだと思うから。

はじめまして!

 友人や妻に進められて、ブログを始めることにしました。個人のブログは初めてなので正直気恥ずかしい部分があります・・・

でも、自分のやっていることや考えていることを発信していくことは大事だと思うので、楽しみながら続けられたらいいと思います。