菅政権、終わりの始まりの当然すぎる衝撃
河井案里氏の当選無効に伴う参議院選挙。
自民党候補は、善戦空しく敗退した。
無理もない。広島では案里元議員の顔も見たく無い、という有権者で溢れていたのだから。
選挙対策本部では、まず自民党候補の落選はないだろう、とタカをくくっていたという。
なにしろ広島市は自民党王国という評価であった。
菅首相にとって大変な向かい風での選挙である。
後手に回るコロナ対策だけではない、無感情で役人の書いた原稿の棒読み、あの小泉元首相とは格段に差がある。
「このままでは負けるぞ」、そう自民幹部は言った。
複数の党関係者によると、自民は昨年12月、水面下で衆院解散を想定した情勢調査を実施した。
結果は、全体で50前後の議席減という極めて厳しいものだった。
こうした調査は、実施の有無さえ明かされず、結果は最高幹部にしか知らされないことが多い。
だが、党幹部は危機感の共有を優先し、各派閥幹部を通じて所属議員に伝えられた。
自民党崩壊のさざ波が誰の耳にも聞こえている。
かといって、他に頼れる政党もない。
やれやれ、どこへ行く日本。