私は、少し前に、母を亡くした。
そのときに、友達が言った一言が許せなくて、その友達と距離を置くことにした。
ただそれはきっかけに過ぎなかった。なぜならそれまで私はこの友人の言動にずっと我慢をしていたから。
「いいところもあるから」「お世話になったから」と自分に言い聞かせて、付き合いを続けてきた。
自分をなだめながら、ずっと付き合ってきた。
確かに、友人は、意地悪ではなく、悪気はなく、私にいろいろ教えたり、贈り物をくれたりした。
でも時々、失礼な発言や、無神経なこと、呆れるようなことを平気で言う人だった。母の死に際しても、やはり同じように無神経なことを言われたのだった。
この時の一言を言われて以来、私は真剣に距離を置くことを考え出した。
距離を置くのは、不安もあった。怖かった。何を言われるかと悩み、なんて言い訳しようかと悩んでいた。
絶縁宣言をしたわけではなく、ただひたすら「体調」を理由に断り続けた。
3、4回断り続けた後、何か察したらしく、それきり連絡が来なくなった。
私もそれを機にこちらからも一切コンタクトを取らなくなった。こうして距離を置くことができた。
そして半年ちょっとが過ぎた。
昨日ふと、縁が切れて、寂しいと思っているどころか、どこかスッキリしている自分がいることに気がついた。
時間を無駄に過ごすことがなくなって、よかったとどこかで思っている自分がいた。
もっと早く縁を切ればよかったのだ。むしろそう思った。