私は リカが 不妊ではと
思い当たることがあったので
病院で検査するように 勧めました が
「忙しい」「今それどころではない」
「専門医になってから」
「35歳前に 子供産むと やる気ないねと嫌味言われる」と
逃げられました
私は スパルタ ママに 変身して
日曜日に やっている産婦人科を 探し
リカが 休みの日曜日を 確認して 予約入れ
強引に 連れて行きました
孫が欲しいからでもなく
早く気付いて 対策を 立てることができるのならば
ただ 後で 後悔して欲しくない そんな思いでした
診察室から ボーと 出てきたリカ
リカ 「はっきり見た ネックレスサイン
ウソ 私が
本当に PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)だったの
国試の勉強で やったけど まさか 私が 」
私 「早く気付いてよかったわよ」
リカ 「ショック どうしよう 私のせいで
ひろ君が パパになれなかったら」
かなり 驚いたようで 取り乱していました
リカ 「この病院は クロミフェン(排卵誘発剤)は 出せるけど
それ以上のことは できないから
不妊の病院行った方が いいって 言われた」
リカは 落ち込んでいたけど
私は よかった はっきりわかって
まだ 25歳 なんとかなる
私 「ひろ君と相談してね
排卵誘発剤 使う前に ひろ君も 大丈夫か
必ず 確認してね!
何年も リカだけやって
実は ひろ君にも 問題があったとわかったら
時間の無駄でしょ」
リカ 「えー ひろ君に そんなこと
お願いするの」
私 「時間との戦いよ
ひろ君 小児科医でしょ
子供 5人ぐらい ほしいって言ってたよね」
日曜日にやっている男性の不妊病院で リカも付き添い 検査
リカ 「ひろ君 私にPCOSなら 大丈夫 産めるから
リカタン 気にしないでって 励ましてくれた
ひろ君 自分は 絶対問題ないと 自信持っていたのに
でも 今は
ひろ君が ショックで 落ち込んでる
体外受精は 無理だって 顕微受精しか 選択できないって
言われた」
私 「えーまさか冗談でしょ
ひろ君も不妊だったの」
リカ 「 私に 謝ってきた ひろ君が 可愛そう
知らない方が よかった」
私 「何 言ってるのよ 顕微ならできるでしょ
よかったわ!まだ チャンスがあるってことよ」
しばらくして 2人は 立ち直って
絶対 諦めないで 頑張って パパとママになろうと
誓い合ったそうです
5年.10年後に 不妊がわかり 後悔するより
今だから まだ チャンスはある
お互い 不妊の原因があると わかりよかった
ありがとうございますと
2人から お礼を言われました
リカだけ検査していたら
タイミングが ダメなら人工授精
人工授精が ダメなら体外受精
体外受精が ダメなら顕微受精に なって
時間を作るのが 難しい医者夫婦なので
最短でも 2年は 時間の無駄を してたと思います
いきなり 顕微受精に 絞れたのは
大きなメリットでした
Cママの「高学歴女子は とにかく早く結婚させる」は
私には とても 良いアドバイスでした
それが なかったら
リカは 仕事に夢中になって 結婚も出産もできなくて
気がついたら ひとりぼっちでだったと思います
この後 2人には
長い苦しい いばらの道が待っていました
でも 最後はハッピーエンド