昨日は、風が強かったが、気候も良いので相方と二人で江戸東京博物館へ行った。
目的は五百羅漢展
震災の影響で遅れていたものが、ようやく4月29日より始まったもの。
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芝増上寺に所蔵の狩野一信の百枚の掛軸と関連の資料が展示されている。
狩野一信は狩野派の最後の画家で、専門家の間では高い評価があるが、一般にはあまり知られていない絵師である。
その最大の作品である芝増上寺所蔵の五百羅漢の100輻が今回展示されている。
一信自身が描いたものは96輻で4輻は一信の死後妻と弟が完成させたものだそうだ。

時代が新しいということで、その絵は、近世の西洋の絵画技法の遠近法も使われている。
また、1幅だけだが、灯火のもとでの羅漢の絵は、まるで木炭のデッサンのようなものもある。
絵の中の動物たちは写実的で生き生きとしており、とてもすばらしい。
色の鮮やかさは、狩野派の絵らしい。

七難というテーマの中には、地震や、火事台風の絵があるが、羅漢の指揮で人々の家々の再建を手伝っている鬼や妖怪の姿が微笑ましかった。