- 無縁社会/NHK「無縁社会プロジェクト」取材班
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3月30日読了
涙が出た。
外で読んでいたので、零れ落ちるのはこらえたが涙が出た。
この本を読んで、無縁社会はすぐ身近にあることを感じ、人事ではない気がした。
「行旅死亡人」
官報に記載される、身元のわからない死亡者。取材班は人の一生が終わったとき「行旅死亡人」として官報にわずか数行記載されるだけの「一人の人間」の足取りを追う。
地元で事業に失敗し、離婚し、東京に一人出てて来て働き、定年になり、仕事の仲間とも疎遠になり、孤独に死んでいく。
生涯、独身で仕事に打ち込み、引退後は夫も子供もいなく、しかしある程度の蓄えがあるのでひとりで生活している。
銀行員としてバリバリ働いていたが、妻と離婚し、退職後は会社関係以外でこれといった友人もいないので独りぼっちの生活になってしまった。
等々、私のような現役世代でも容易に想定できるシーンが相次ぐ。
涙したのは最後の孤独死のケース。
是非、若い世代に読んでほしい一冊。
仕事だけが人生じゃないんだなぁ~