11月3日読了


天空への回廊 (光文社文庫)/笹本 稜平

「エベレスト、カトマンズ、壮絶な死闘、そして愛。面白い本をお探しの方なら、この本を見逃すことはないだろう」
「これはハリウッドで映画化しても十分面白いのではないか。」解説・夢枕 獏

私は面白い小説を見つけると、その小説家の著作をまとめ読みする傾向がある。この小説の作者「笹本 稜平」もその一人。

今まで山岳物は実際の登山記しか興味が無かったが、「還るべき場所」 を最初に読んで印象ががらりと変わった。


笹本稜平のプロフィールを見る限りでは登山家では無いように思うが、山の描写が細かいし登山の描写も細かい。


私はここまで本格的に登山をしたことが無いが、テレビや雑誌、講演会などで登山家の話を聞いたり見たりする機会があるがそれと比べても笹本稜平がかなり詳しく調べ上げて書いていることがうかがえる。


本書は「還るべき場所」 に比べるとサスペンスの要素が濃く、主人公がすすめるストーリーと伏線のストーリーが後半で絡んでくる。


トム・クランシーの著作によくある手法でまとめられた冒険小説大作。