8月16日読了
自転車ぎこぎこ/伊藤 礼
¥1,680
こちらは過去に読了
こぐこぐ自転車/伊藤 礼
¥1,680

著者 伊藤 礼氏は御歳77歳。英文学者で日本大学で教鞭をとられていた。

退職間近の69歳から一念発起し自転車に乗り始め、まずは自宅から10km程度の大学まで「決死」の思いで走ってから自転車の良さにハマり、同世代の仲間を増やし北海道ツーリングなどにいく様子を綴ったエッセイが「こぐこぐ自転車/伊藤 礼 」である。

自転車の購入から、自宅を起点とし都内を走る様子が面白い。

著者が高齢なので表現などに独特の言い回しがあったり、ツーリングも「暗くなったら走らない」、「温泉などに泊まり、食を楽しむ」などなんかほのぼのしてしまう。

次作「自転車ぎこぎこ/伊藤 礼 」も前作同様、仲間とのツーリングを綴ったものだが遠距離の輪行に出かけるときにヤマト運輸を利用することを始めたこと。ヤマト運輸(本作内ではクロネコと表現されている)を利用し始めてから計画に大きな幅ができたこと。「帰りはクロネコで自転車を送り、ビールを飲みながらゆっくり帰る」など我々世代以下にはなにか考えづらいような「まったり」とした自転車ライフをおくっていることがうらやましい。

また、「77歳の方がこんなに元気にツーリングしているのだから私にできないことは無い!」と勇気を与えてくれる1冊だ。