イーグルオートのブログ

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フィアット 500 1.4。何か焦げた臭いがするとの事での入庫。

 

確認してみると、オイルが焦げたような臭いがする。エンジンルームを点検すると、カムハウジングより漏れたオイルがエキゾーストマニフォールドに付着していた。

 

ガスケット交換する。カムハウジングを取外すために、タイミングベルトやインテークマニフォールドを取外す。

 

このファイア16バルブエンジンのシリンダヘッドは2階建て構造になっていて、1階が燃焼室やバルブ、2階がカムシャフトやバルブリフタが収まっている。

 

2階のカムシャフトハウジング。バルブリフタが落ちてこないように、脱着にはSST が必要になる。

 

ガスケットを交換。

 

ついでにタイミングベルトとウォータポンプも交換する。

 

残り全てを組付け。症状が解消されたことを確認して、修理完了です。

フィアット 500 ツインエア。エアコンが効かない、との事での入庫。

 

A/Cガス圧を測定すると、0Mpa。目視で配管の継手などを点検するが、漏れている箇所はなさそう。一度、A/Cガスをいれ、リークテスタで点検すると、HVACケース内で反応があった。エバポレータからの漏れのようである。修理のため、この状態からスタート。

 

HVACユニットはインパネサポートメンバと共に取外す必要があり、その為にはドアの取外しも必要となる。サポートメンバを取外す。

 

取外したサポートメンバ。エバポレータは、HVACケースAssyとなるため、ここから取外す。

 

エバポレータを点検すると、やはりガスが漏れていたようで、蛍光剤が付着していた。

 

ブロアファンやヒータコアは付属していないので、古い物から移設する。A/Cフィルタは新品に交換。

 

すべてを元に組み立てて、A/Cガスを真空充填。症状が解消されたことを確認して、修理完了です。

 

 

フィアット 500 北米仕様。車検での入庫で、エンジンオイルの漏れを修理する。

 

エンジンとトランスミッションの間からの漏れで、一度洗浄後、走行するとやはりオイルが垂れてくる。

 

この車は、日本に正規輸入されている500とは違い、メキシコクライスラー工場製。1.4リットルのマルチエアエンジンとアイシン製6速オートマチックトランスミッションを搭載している。漏れは、クランクリアシールかオイルパンと思われるが、どちらもトランスミッションの脱着が必要となる。サービスマニュアルを見るとトランスミッションはエンジンと共に降ろす必要がある、との事。重いトランスミッションで苦闘したくはないので、素直にパワートレインを降ろした後、トランスミッションを取外す。

 

フライホイルを取外し、漏れを確認。クランクリアシールのオイルシール部ではなく、プレートのシール不良のようである。プレートを止めているボルトを外すと、中からオイルが出てきた。

 

オイルパンも取外し、当り面の点検をする。

 

クランクリアシールを交換。

 

エンジンを降ろしたついでに、タイミングベルト、ウォータポンプ、その他エンジン及びトランスミッションマウント等もあわせて交換。

 

全てを元に組付ける。各オイル、LLCやエアコンガスを充填して試運転。オイル漏れが止まった事を確認して、修理完了です。