母は、太っている。
私は一度だって痩せている母を見たことが無い。
すぐ諦める母。
それ象徴する脂肪。
その遠因は、母の人生にある。
母は幼い頃、いじめにあったという。
肝臓が弱く入院したこともある。
私の記憶に残る父と母の姿は、父が母に手をあげるシーンから始まる。
母に家庭内ストックホルムシンドロームを引き起こすには十分だった。
学生の頃の私と言えば、
達成出来る由もない高すぎる目標を掲げては挫折を繰り返した。
母にすれば、なんと愚かな我が子、であっただろう。
未だに自分の限界を認めることが出来ない。
良くならない頭。
何度も繰り返しているダイエット。
取り除くことの出来ない人への警戒心。
ひっちゃかめっちゃか。
一生苦しむ。
それでも生きる。