「金利が動いた26年」── 4%からゼロ金利の時代へ
私は26年前、3000万円の住宅ローンを金利4% で借りて家を建てた。
当時はそれが普通。高いとも思わなかった。
だって、銀行の窓口で「これが相場です」と言われれば、それが世の中の常識だった。
それが数年後、「アベノミクス」と「黒田バズーカ」と呼ばれる金融緩和政策が始まり、
日本は“ゼロ金利”へ突き進んでいく。
世の中のお金がじゃぶじゃぶに増え、住宅ローンの金利も信じられないほど下がっていった。
3回の借り換えが教えてくれたこと
私はこの26年間で、3回の借り換え をした。
4%→2%台→1%台へと、少しずつ金利を下げながら返済を続けてきた。
借り換えのたびに手続きは大変だったけれど、
家計の負担が軽くなる実感は何ものにも代えがたかった。
誰でも借り換えができると言うわけではなくて銀行によっては1度の延滞が確認された場合借り換え不能な場合がある。
今思えば、これは“時代の波を乗り継いだ26年”だった。
金利を下げるたびに「少し楽になる」という安堵と、
同時に「こんなに安くて大丈夫なの?」という違和感も、ずっと心のどこかにあった。
金利4%を経験した世代だから言えること
金利4%の世界を経験しているからこそ、
今の「ゼロ金利」は異常だとわかる。
お金に“値段”がつかないというのは、本来あり得ないこと。
だって、リスクを取って貸す側に利益がない社会なんて、長く続くはずがないから。
でも、今の子育て世代は金利が“存在していた時代”を知らない。
だから「変動金利でも上がらない」「低金利は永遠に続く」と信じているのかもしれない。
金利とは、時代の体温のようなもの
金利がある時代は、熱があった。
借りる側も、貸す側も、緊張感を持っていた。
今はその体温が感じられない。
それが便利さの代わりに失った“何か”なんだと思う。