君とあの日見た朧げな月

 

その月光は容易く君の気持ちをその陰に隠した

 

僕が見落としたあの日の君

 

君が見限ったあの日の僕

 

出会う前に戻っただけなのに

 

他人から他人に戻っただけなのに

 

胸がこんなにも痛むのはどうしてだろう

 

鼓動がいつもより静寂に響いて

 

心の置き場所が分からなくなる

 

忘れることはもう諦めたよ

 

君とのあの煌びやかな日々が

 

僕と君のこの先の未来まで

 

柔らかに暖かく照らしますように

 

君はあの時たしかにこう言った

 

一人っきりの孤独は耐えられるけど

 

あなたといる時の孤独は耐えられないと

 

僕が見落としたものは一体なんだったのだろう?

 

未だにその答えの輪郭を探している

 

もう君はここにいないのに

 

散りゆく花びらのように儚い刹那

 

僕と君の物語は確かに重なり合った

 

それぞれの違う日々が触れ合った

 

重なり触れ合った日々が僕の一歩一歩に理由を与える

 

この道の先に君がいることを願いながら

 

君の紡ぐ日々が穏やかであることを祈りながら

 

僕は今日も届かないこの手紙を書き続ける