ある日突然思いつき、

デジタル一眼レフカメラを片手に

野鳥観察を始めて11年が経ちました。

 

当初は大好きな猛禽類を見て、

それを撮っては楽しんで、

その内、色んな野鳥に目が行く様になって、

珍しい種類の野鳥に出会い、

運良く撮れちゃったりしたら、

単純にそれだけで嬉しくて‥。

 

でも、自分が意識を向けるモノが変わってくると、

必然的に野鳥を見る目が変わってきて、

自然界を見る目も変わってきて、

今まで自分が信じて行動していた世界が、

実は、とっても小さな「井の中」だった事に

気が付いてしまったり‥。

 

シマエナガ

 

野鳥の分類に 『 亜種 』 と言うのがあります。

 

『亜種』とは、生物分類上の単位の一つで、

種の下の階級とされる。

種として独立させるほど大きくはないが、

変種とするには相違点の多い一群の生物に用いる‥ものらしい。

 

私が住んでいる北海道は、

本州とは海峡で隔てられている離島なので、

亜種が多いらしい。

 

うん。

その理屈は良くわかる。

一般論としては、

それが正しいのだと思います。

 

シマエナガ

 

でも、地域によっては、

一般論では説明できない場合もあるはず。

渡りをしない留鳥に亜種が多い様ですが、

大がかりな渡りはしなくても、

長距離移動くらいはするのでしょう。

 

シマエナガ

 

シマエナガ(エナガ科)は、

本州のエナガの亜種とされています。

シマは島(北海道)の事。

そのシマエナガの群れの中に、

本州のエナガが、

稀に交っている事があります。

 

シマエナガ

 

お顔が真っ白なのが北海道のシマエナガ。

お顔に太く黒い線が入っているのが本州のエナガ。

シマエナガの幼鳥にも黒い線が入っているそうなので、

夏に見たら、幼鳥の可能性がありますね。

(私は見た事ないですが^^)

 

 

幼鳥の時にはある黒い線が、

何故、成鳥になると消えてしまうのでしょう?

やはり、雪と同化する為なのでしょうか?

或いは、極寒地に暮らすシロクマの被毛と

同じ原理なのでしょうか??

 

亜種‥と言えば、

北海道に生息するゴジュウカラ(ゴジュウカラ科)の

亜種も有名です。

 

ゴジュウカラ

 

本州のゴジュウカラは、

お腹が橙色をしているそうなのですが、

北海道のゴジュウカラは、

お腹が真っ白です。

 

シロハラゴジュウカラ

 

その名も、亜種シロハラゴジュウカラ。

ゴジュウカラも留鳥で、渡りはしないはずです。

でも、北海道でも稀に、

お腹が橙色のゴジュウカラが見られるのです。

 

ゴジュウカラ

 

お腹が橙色をしていても、

亜種シロハラゴジュウカラなのでしょうか?

そもそも、亜種とした理由は何なのでしょう?

本州のゴジュウカラとの相違点は何ですか?

単に見た目だけですか?

それとも、綿密に科学的な調査をしたのでしょうか?

 

シロハラゴジュウカラ

 

wikiには、

「亜種同士では交配が可能な場合があるため、

既存の亜種が生息する地域に別の亜種を持ち込む場合は

両者の交雑が起き、

遺伝的多様性が変わってしまう。」

‥とありました。

 

それって、イケない事なの?

人為的にでは無く、

自然の摂理に則った交雑だった場合、

それは、ある意味進化なのでは??

‥と思うのは私だけでしょうか‥。

そもそも、亜種なんて、

人間が自分の都合で

勝手に作った決まり事に過ぎない‥。

 

それは、もう始まっているのだと思うのです。

 

ゴジュウカラ

 

ネットの知識だけでは解決できない疑問が、

私の小さな頭の中を

グルグル廻る今日この頃‥。

 

とりあえず、今後は、、、

ネット(専門書)に書かれている事を鵜呑みにしない。

ジャスティン・ビーバーの一言に踊らされない。

ジャイアン・グループの対極に身を置く。

自然界から発せられる声に耳を傾ける。

鳥の目をお借りして下界を観てみる。

‥事を心掛けて観察を続けていきたいと思います。

 

これからの観察で、

何を感じ、

何が見られるか楽しみです~照れ