「奥さん、落ち着いて聞いてね」


里帰りしていた私の元に、住まいのあるK市の隣人であるUさんから突然電話がはいった。


「奥さん、、 旦那さんが事故にあったの。

バイクで転倒して…」


「うそー! 

嘘でしょう?!」


まるでドラマのワンシーンのようなセリフ。

生きているのか息がないのか、聞く勇気はなかった。


一瞬にして実家の中の空気に緊張が走った。

父母が、殺気立ちながら 慌てて岩手から長崎への切符の手配をはじめた。


私は「どうしたの?」と問う子どもたちに「パパが事故にあったって。。元気になるように祈っていこうね」

と諭しながら、ボーゼンと我を失ったようになり、

『生きているように、

例え死んでも生き返るように…』と願いながら、夜行列車に飛び乗り、父母とともに実家を後にした。


ただボーゼンと 我を失い、

涙ばかりが流れた。