【幸せを感じたいとき】 | カリフォルニアの建築家日記

【幸せを感じたいとき】

ひさしぶりでござる。。。。笑

 

【Q】

幸せの反対は 退屈である。 というお言葉 最もだと思います。
何か つまらないなぁ。。と思うときは、やっぱり何もしていない時で、楽しいなぁ~って思う時は、小さな事でも 前に進んでいる時。
例えば、家の庭の雑草をとっていても、これだけできた! と思うと 嬉しくなります。
今、自分がおかれている環境に感謝できなければ 幸せを感じる事ができない とありますが、悩みをかかえていたりする時、小さな幸せになかなか感謝できないとき、何かいい方法はありますか? 参考になる記事など 書いていただけたら 嬉しいです。

 

【A】

全くその通りですよね。

僕も文章に書いてはいるけれど、

気を抜くとなかなか感謝できない時が今でも度々あります。汗

 

特に悩みをかかえている時などは、小さな幸せを感じることばかりか、

幸せそのものを思い出すことすら難しいですよね。

 

理由はこのように考えています。

 

悩みを抱えている心境を科学すると、

頭の中では、「悩み」つまり、自分が好ましく思ってない事柄を

取り除くことができないので何か良い方法はないかなぁ?っと模索しています。

 

これは生きるための感情で

将来起こりえることに「不安」を感じている感情表現なんですよねぇ。

このような感情は本能脳という部分で生まれているようです。

 

本能なんだから、当然、頭の中のスペースを沢山取っているのかも。。。

感情が増える時は落ち着いて考えることができないのはこの理由から。

 

 

面白いことに、このあたりが人間と他の動物の違いのようです。

僕たち人間は、本能とは別に理性脳という「思考」という理性が大きく発展しています。

つまり、考えてから感情を作り出すこともできるみたいです。

 

この間、時間を沢山かけてデザイン・パーツ製作、コーディネーションしてきたプロジェクトで火星で飛んだヘリコプター「インジェニュイティ」のブログ記事を書きましたが、

火星でヘリを飛行させる10時間前ぐらいが、一番緊張して、不安で

どこかに逃げ出して隠れたいって思う時が度々ありました。

 

「これも失敗したらどうしよう。。」とか

「今まで築いてきた評判はどうなるか?」とか、

「これまで一緒に頑張ってきたチームのみんなにどうやって説明しようか?」とか。。

 

どんなに考えても、飛んでみなければわからないことなのに、

将来起こりえること考えては「不安」なことばかり。。

 

あの時は珍しく緊張していて、心が亡くなる「忙しい」人のような心境になり、

ちょっとしたこともイライラしたりして、

自分らしくない恥ずかしい姿がたくさん現れたと思う。

 

自分でも

「ちょっと大丈夫かよ。。君?」って思ったぐらい。

 

そんな時ね、

会議室から離れ、近所を一回り散歩することにしたんだぁ。。

 

NASAから連絡があったのは夕方ごろで、フライト予定が確か夜中の2時−3時頃だっと思う。

 

不安で仕方がない時、散歩する時間もないって思うのは当然だけど、

とりあえず外に出て歩いた。。

 

「30秒でもいいから歩いて、また戻ろ」ってねぇ。 笑

 

一度外に出たら、心のあり方が一転したよ。。

 

歩けば歩くほど、心地よくなってきたんだぁ。

 

「まぁ。これまでやりたいことはやってきたし、

   これで失敗しても、今までに例がないことを試みたんだからOKとするか。。」

 

「みんなも深夜まで文句言うことなくよく頑張ってくれたしなぁ。。」

 

「。。って言うより。。

  こんなプロジェクトに参加することができたことに感謝しないとなぁ。。」

 

「お父さんが去年他界する前に見せてあげたかったけど、

  お父さんは、結果がどうであろうと喜んでくれるだろうなぁ。。」

 

「まだ、僕は明日があるんだから、

  また次から頑張ればいいんじゃない? また新しいことに挑戦すればいい。」

 

「そう言えば、このプロジェクトも含み政府関係の契約条件から

  長い間ずっと日本のブログも書けなかったけど

   このプロジェクトが終わったらまたブログも書くことができるしなぁ。。」

 

「ブログを通して知り合ったみんなと

  また繋がることができるかもしれないし。。

   この時間を経験しなかったら、まだまだ続いちゃうしなぁ。」

 

 

「そうそう。。 失敗したら、

 この失敗をドラマチックに紹介しちゃうのもいいかも。。 笑

 

「こんなに完璧だと思ったのに、カッコ悪!」なんて。。

 

「こんな失敗は地球上どこを探してもないぜぃ〜!

     。。。。。。火星だから」みたいなぁ。。爆笑

 

 

って言う感じて僕は笑いながら会議室に戻ったんだぁ。。。

(「今は笑ってる場合じゃないでしょう?」っていう目線を沢山あびたけどねぇ。。)

 

今振り返ってみると

あの時、僕の心のあり方が徐々に変化したことがわかる。

自分の置かれている立場に感謝するためには、

とりあえず、自分が今置かれている環境から離れてみることが効果的みたい。。

 

始めは、「感謝しなくっちゃなぁ。。」から始めたんだけど

脳は意識的に感謝しているのか、

自然に感謝しているのか判断できないみたい。。。笑

 

それなら、その作用を逆に利用してしまえばいい!

 

 

感謝している時は、

不安を感じることができない。

 

 

その人なりの幸せは

感謝する心のあり方に生まれる。

 

 

 

See ya, 

 

: D=感謝。