【レクシーの夢】 | カリフォルニアの建築家日記

【レクシーの夢】


【レクシーの夢】



カリフォルニアは本当に清々しい。

サンタモニカをブラブラしてから
ファーマーズマーケットに向かう。


カリフォルニアの建築家日記


ここは昔からローカルの人々にも愛されている
ちょっとした隠れ場。

ウィークデイというのに沢山の人々でにぎやっているよ。


観光客も多いけれど、
彼らは誰が居るかなんてわからない。


実は
以前ここで
とても有名な俳優さん、ディレクターと待ち合わせしたこともあるほど。




僕は時々、
Hazelnuts (ヘーゼル・ナッツ?)のコーヒーを買っては
ここで長時間デザインをすることがあるんだぁ。



人に囲まれながら、
誰にも邪魔されることなく。。
とてもピースフルで。。



いろいろなアイデアが浮かんでくる。。。







そんな時、




「何を描いているの?」



振り返えると小さな女の子。



「うん。 プロジェクトのデザインをしてるんだよ。」



「わぁー。 見せて見せて。」



彼女はずっと前から気になっていて、
遠くから、後ろから、斜めから、のぞいていたと言う。



「私も絵を描くのが好きなの。」



「わぁ。 それは素晴らしいねぇ。 どんな絵を描くのが好きなの?」



「。。。。。」



少し沈黙すると彼女は、





「あなたを描くわぁ。」





「えっ?!」




@ ̄Д ̄@; 

絵文字デス。 
こんなの描かれたらどうしよう?







「えっ、しかも、ここに描いちゃうの。。?」



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な、なにやら。。

そう言うと僕のスケッチブックをとり、

“スラスラ~。”っと。。。。





ページ中央付近に元気いっぱい。



まずは口から。



それから鼻。



次に目。

あれ、ネコの目みたい。。。汗





髪を描いて、

最後はシグニチャーの“ヒゲ。。。。。?!”





ちょっと待てよ。。

彼女、僕の顔、一回しか見てなかったじゃん。。



つまり、
創造画?


主題が目の前にいるのに?!




「ぎゃぁ~。。。」


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万年筆を始めて使って描いた彼女。 最初は持ち方もギクシャクしていたけれど、髪を描く時は既に線の太さも調整したいたよ。 
口を最初に描くとはビックリ。 最後はシグニチャーのヒゲまで丁寧に。。。。




“Awesome!!!”


これこそ、アートだねぇ。




シカゴに住む彼女は将来俳優を目指しているという。

年に一回のオーディションに参加し
ハリウッドの厳しい世界へのエントリーにチャレンジしている。



「今年で2年目なの。」


「今回もダメだったけど、何となくコツがわかってきたわぁ。」



「来年は今年失敗したことを克服するから、楽しみなの。。」




なんてしっかりした考えなのだろう。。




彼女の名はレクシー・コックス



“諦めず、やり続けることで人生の意味をさとる。”






「レクシー、その調子でがんばろうねぇ!」




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See ya,





:D