【レモンの部屋】Bel Air, Los Angeles, CA
【レモンの部屋】
Bel Air
Los Angeles, CA
「Hi D, Just a reminder that...
we need your approval on the materials at NK house....」
「D。NK低のインテリアデザインの件、
最終承認をよろしくお願いします。。」
バンクーバーからアラスカへの旅。。。
少々延期しなくちゃねぇ。。
最近僕の頭の中ではTexture(手触り/質感)にとても関心があるんだぁ。
山脈を見ていてもちょっと触ってみたくなる。。。
自然が造り出す質感には文字では表現できないような
メッセージを感じるんだよねぇ。
でも、今の自分にはそれがなどんな意味なのかがわからない。。
「。。。。。」
LAXも最近リニューアルしたので
とても便利になってきた。
さて本番。
このプロジェクト。。。
オーナーと出会ったのは8年ほど前だろうか。。
Bel Airというロスで一番の高級住宅地に住むK氏。
とてもプライベートな方でねぇ。
彼と直接話すようになったのは
プロジェクトが始まってから6ヶ月ほど経ってから。。
彼を深く理解できるまで5年。
デザインに2年。
最終デッサンは1年前。。
まさに仕事を越えた仕事。。。(笑)
関連記事を読む(立案スケッチ)
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10206988493.html
僕にとってインテリア・デザインは“会話”であって
住む方・使い手と常に“会話”が成り立つようにアレンジするものだと思うんだぁ。
最近では建築家とインテリアデザイナーみたいに
特殊技能として分けられているけれど、
僕はそうは思わないんだぁ。
デザイン全ては一つの“創造”であって
建築から植栽、インテリア、服装からお皿のデザインまで
調和した経験を造ることが大切なんだよねぇ。
庭で咲いているお花を部屋の中にもってくるように、
お花の色や質感がカーペットと“会話”したり、
オーナーの肌の色と家具の色が無造作に会話することだってある。。
アメリカでデザインする時、特に興味深いことは
沢山の人種、文化や習慣が色とりどりということ。。
当然、建築・インテリアにも
一つ一つの表現を十分考慮する必要があるって思うんだぁ。
どんな大きい豪邸に住んでいても
人の大きさにはあまり変化はないでしょう?
大きい家や部屋数を多いほど素晴らしいという時代は
もう終わり。
色の使い方だけで大きすぎる部屋を心理的に引き締めたり、
小さい部屋を大きく見せたりすることもできるんだよ。
例えばこのフォーマルダイニングの部屋。。
光を使い変色する壁
一年を通して光の入り方を考慮してから
壁の色は超極薄ピンクを仕様。
ピンクってとっても難しい色なんだ。。
光の量や角度によって壁の色がピンクになったり、
時には緑になったり。。
微妙に変化するように仕掛けがしてある。
床は当時、オークの暖かい色だったんだけど、
ダイナミックにマホゴニー(ダークブラウン)に染め直し。
時には床色に大胆に濃く染め直すことだってある。
そんな“クリエイティブな創造”を試させてくれるK氏。
デザインに間違いがあれば直ぐに認め、
これだと思ったら正直に提案する。
そんな“会話”の積み重ねが
お互いの信用を深くしてゆくのだと思う。
信用される時、
人は自然と仕事(デザイン)に全うする。
彼はそんな秘密を使いこなしているのだろうなぁ。
そして、デザインは感謝の形として生まれる。
そんな感謝の形を
このように“会話”としてお返し。。
【レモンの部屋】
この“レ モ ン”
「???」って思うでしょう。。(笑)
最初にこの部屋へ入った時
窓越しから庭で実っているレモンが見えてねぇ。。
お仕事でとても忙しいNK氏の背景に
時間を感じることがないレモンの黄色がちょこんって見えたんだよねぇ。
あの色。
NK氏の色だった。
とても静かな方でねぇ、毎日一生懸命社会貢献をしている。
沢山の人々が彼を必要としているから、
彼の時間は本当に限られているんだ。。
「時を味わう部屋」
これがこのフォーマルダイニングのコンセプト。
どんなに忙しい一日でも
この部屋へ戻れば時を味わえることができたら。。
充実感のある深い焦げ茶色の床、
そして手編み仕様でカスタムデザインが施された魔法のカーペットが
彼のルーツを思い出させるティークウッドを染めた
同じく深い焦げ茶色のダイニングテーブルを包み込む。。
テーブルの上には窓越しにちらりと見える”レモンが5つ”。
その窓越しには少し濃いレモン色をしたベルベットのカーテン。
12フィート(4m)の長いテーブル上方は
テーブルとのバランスを取るために
2つのイタリア・ピサで購入したシャンデリアを置こう。
そんな舞台を支える
淡いピング色の壁が様々なムードを時間の変化と友に造り出す。
テーブルの延長上にマスタード色で染め上げられた家具
パーティーではこの家具の上で沢山色とりどりの食べ物が並ぶだろう。。。
ダイニング・テーブルには
いつもフレッシュなレモンが5つ置いてある。
このレモンの匂いを感じる最高の喜び。
主役はK氏そして家族の皆様。
準主役:レ・モ・ン
レモンの部屋、楽しみだなぁ。。
See ya,
:D
Bel Air
Los Angeles, CA
「Hi D, Just a reminder that...
we need your approval on the materials at NK house....」
「D。NK低のインテリアデザインの件、
最終承認をよろしくお願いします。。」
バンクーバーからアラスカへの旅。。。
少々延期しなくちゃねぇ。。

最近僕の頭の中ではTexture(手触り/質感)にとても関心があるんだぁ。
山脈を見ていてもちょっと触ってみたくなる。。。
自然が造り出す質感には文字では表現できないような
メッセージを感じるんだよねぇ。
でも、今の自分にはそれがなどんな意味なのかがわからない。。
「。。。。。」
LAXも最近リニューアルしたので
とても便利になってきた。
さて本番。
オーナーと出会ったのは8年ほど前だろうか。。
Bel Airというロスで一番の高級住宅地に住むK氏。
とてもプライベートな方でねぇ。
彼と直接話すようになったのは
プロジェクトが始まってから6ヶ月ほど経ってから。。
彼を深く理解できるまで5年。
デザインに2年。
最終デッサンは1年前。。
まさに仕事を越えた仕事。。。(笑)
関連記事を読む(立案スケッチ)
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10206988493.html

僕にとってインテリア・デザインは“会話”であって
住む方・使い手と常に“会話”が成り立つようにアレンジするものだと思うんだぁ。
最近では建築家とインテリアデザイナーみたいに
特殊技能として分けられているけれど、
僕はそうは思わないんだぁ。
デザイン全ては一つの“創造”であって
建築から植栽、インテリア、服装からお皿のデザインまで
調和した経験を造ることが大切なんだよねぇ。

庭で咲いているお花を部屋の中にもってくるように、
お花の色や質感がカーペットと“会話”したり、
オーナーの肌の色と家具の色が無造作に会話することだってある。。
アメリカでデザインする時、特に興味深いことは
沢山の人種、文化や習慣が色とりどりということ。。
当然、建築・インテリアにも
一つ一つの表現を十分考慮する必要があるって思うんだぁ。
どんな大きい豪邸に住んでいても
人の大きさにはあまり変化はないでしょう?
大きい家や部屋数を多いほど素晴らしいという時代は
もう終わり。
色の使い方だけで大きすぎる部屋を心理的に引き締めたり、
小さい部屋を大きく見せたりすることもできるんだよ。
例えばこのフォーマルダイニングの部屋。。

光を使い変色する壁
一年を通して光の入り方を考慮してから
壁の色は超極薄ピンクを仕様。
ピンクってとっても難しい色なんだ。。
光の量や角度によって壁の色がピンクになったり、
時には緑になったり。。
微妙に変化するように仕掛けがしてある。
床は当時、オークの暖かい色だったんだけど、
ダイナミックにマホゴニー(ダークブラウン)に染め直し。
時には床色に大胆に濃く染め直すことだってある。
そんな“クリエイティブな創造”を試させてくれるK氏。
デザインに間違いがあれば直ぐに認め、
これだと思ったら正直に提案する。
そんな“会話”の積み重ねが
お互いの信用を深くしてゆくのだと思う。
信用される時、
人は自然と仕事(デザイン)に全うする。
彼はそんな秘密を使いこなしているのだろうなぁ。
そして、デザインは感謝の形として生まれる。
そんな感謝の形を
このように“会話”としてお返し。。
【レモンの部屋】

この“レ モ ン”
「???」って思うでしょう。。(笑)
最初にこの部屋へ入った時
窓越しから庭で実っているレモンが見えてねぇ。。
お仕事でとても忙しいNK氏の背景に
時間を感じることがないレモンの黄色がちょこんって見えたんだよねぇ。
あの色。
NK氏の色だった。
とても静かな方でねぇ、毎日一生懸命社会貢献をしている。
沢山の人々が彼を必要としているから、
彼の時間は本当に限られているんだ。。
「時を味わう部屋」
これがこのフォーマルダイニングのコンセプト。
どんなに忙しい一日でも
この部屋へ戻れば時を味わえることができたら。。
充実感のある深い焦げ茶色の床、
そして手編み仕様でカスタムデザインが施された魔法のカーペットが
彼のルーツを思い出させるティークウッドを染めた
同じく深い焦げ茶色のダイニングテーブルを包み込む。。
テーブルの上には窓越しにちらりと見える”レモンが5つ”。
その窓越しには少し濃いレモン色をしたベルベットのカーテン。
12フィート(4m)の長いテーブル上方は
テーブルとのバランスを取るために
2つのイタリア・ピサで購入したシャンデリアを置こう。
そんな舞台を支える
淡いピング色の壁が様々なムードを時間の変化と友に造り出す。
テーブルの延長上にマスタード色で染め上げられた家具
パーティーではこの家具の上で沢山色とりどりの食べ物が並ぶだろう。。。
ダイニング・テーブルには
いつもフレッシュなレモンが5つ置いてある。
このレモンの匂いを感じる最高の喜び。
主役はK氏そして家族の皆様。
準主役:レ・モ・ン
レモンの部屋、楽しみだなぁ。。
See ya,
:D