【記憶を辿って】その4 | カリフォルニアの建築家日記

【記憶を辿って】その4


【記憶を辿って】
その4

 中国浙江省湖州市南潯 
(Nanxun / ナンシュン)


カリフォルニアの建築家日記

なぜスケッチするのかなぁ?


スケッチは建築やデザインのスケッチだけじゃないだよねぇ。


「写真を撮ればいいじゃん?」

そうだよねぇ。

電気がある世界で
ロウソクの明かりで生活するなんておかしいものねぇ。


「Videoだっていいじゃん?」

動画は一瞬の“画像”よりもっと経験を録画できるし、
将来みても、その時の状況を鮮明に思い出すことができる。。



「スケッチは時間が掛かるしねぇ。」



確かに。。


写真やVideoから比べると遥かに時間がかかる。。


ではなぜ、わざわざスケッチするのかなぁ?。。



【スキャニング】

スケッチは描写とは違うんだよ。
スケッチって最小時間に、もっともシンプルに
大切な情報を表現するためにあるんだぁ。

だからソッコリに書かなくてもよい。


自分で見た風景を
自分がわかるように描けばよいだけ

だから見かけは関係ない。


一本の線で
わかるところだけ描いてみよう。


装飾もなし、
技法も関係なし。

構図?

そんなの後からついてくるから。。


身の回りを違う角度から見てみよう。

普段は空気のように見えなかった風景。

見方を変えただけで、
心の置き方を変化させただけで、

全てがとても綺麗に見えてくる。


スケッチする一本一本の線は
指先を通って頭の中に刻まれてくる。

画像、空気、音、
その時自分が置かれている心境まで

全てがスケッチに焼き付いてくる。



【スケッチする時】

見るだけではなく、
理解しながら描いている。

「ここは、こうなっているのかぁ。。。」とか、

「こんなところにこんな物が。。。」なんてねぇ。


だから覚え拓無くても、覚えてしまう。

デジカメのように、
一度に沢山の写真は撮れないけれど、
一度描いたスケッチは一生覚えている。


だから、
「困ったなぁ。。」
という時にアイデアとして生まれ変わるんだぁ。


どんなに綺麗な写真を撮っても、
どんな素晴らしいVideoを撮っても、
半年も経てば忘れてしまっている。

だから、
1000枚の写真を撮るより、
一枚のスケッチの方が効果あり。





アイデアが欲しい?

それならスケッチをする癖をつけてみよう。


カリフォルニアの建築家日記


明日からではなく、
今日から。


“花”から描いてみる?






See ya,


:D