San Lorenzo | カリフォルニアの建築家日記

San Lorenzo


      Bacilica of San.Lorenzo
Firenze, Italy
by Medici Family


この建築の歴史はとても複雑であったと聞いていた。

最初にコミッションした建築は当時建築界をリードしていた
フィリッポ・ブルネレスキFilippo Brunelleschiによってデザインされた。

しかし、度重なる建築費削減や、政治摩擦により
オリジナルのデザインが残っている場所はあまり無いと言われている。 

1418年から始めて1480年ごろまで造っているのだから60年ぐらいかかってる。 
実際見てみると外観は予算削減から見完成状態で今に至っていた。


カリフォルニアの建築家日記

中に入った時、そのギャップに驚いた自分がいた。 
外観とは違い、当時の建築デザインを考えるとブレイク・スルーしていた。

当時の建築は平面に集中して、高さ(3次元)のプロポーションを追求した建築は少なかった。
この建築から平面(平らな面)と立面(横から見た図)の両方のバランスの調和を試みた結果だった。

今となっては当たり前だが、人間がこうしてブレイクスルーしていく過程を見ることは
とても誇りに思えることだった。  

カリフォルニアの建築家日記


  スケッチをしながら目をつぶって創造してみた。

15世紀だから日本では室町時代かな。
建てる前に空き地をみて、こうしよう、ああしようと考えたのだろう。
当然、締め切りもあって、予算にも悩んでいたのだろうなぁ。

悩むからいろいろ考えたのだろう。 
制限があるから固定概念をひっくり返し、
当時では常識ではないことを
思いつくことができたのだろうなぁ。


彼はアイデアが思いつく時、
神の声が聞こえたと言っていたそうだ。

確かに上を向いて考えると
いつも良いアイデアが浮ぶのはそんな理由からか?








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