みなさん、こんばんは(^^)
筆者が北海道に生まれ落ちて以来、いくつか自慢に思っていた事があります。
それは…まず、「北海道には、ゴキブリがいない!」
筆者は生まれてから28年、ゴキブリという生命体に遭遇した事がありません
そして、「北海道には、梅雨がない!」
6月は全国的にジメジメとしている中、北の大地だけは梅雨には無縁で、連日爽やかな陽気が続くものなんです。
しかし、昨日まで15日連続で、札幌では雨の日が続きました
これは、58年前の記録をも更新する一大事であったみたいですよ
内地の方々が毎年経験される梅雨の憂鬱を、少しだけ経験した気分になりました
さて、3週に跨がってお送りした「時制」も、いよいよ最終回です!
最後の力を振り絞って、頑張りましょう(^^)
【1】時制の一致
さて、いよいよ時制最後の項目、「時制の一致」に入ります。
まずは、時制の一致が起こりうる状況について把握しておきましょう。
《POINT1》時制の一致は、目的語がthat節の文(S V that S’ V’ …)で生じる!
さらに条件を絞り込んでいくと…
《POINT2》時制の一致は、主節の動詞(V)が過去形の場合に、that節内の動詞(V’)の時制を調整する法則である!
そうです、いわゆるメインの動詞(V)が過去形の場合のみ適用になる法則なのです!
では最後に、どのようにthat節内動詞(V’)の時制を調節すればよいのでしょうか!?
(1) that節内動詞が現在形の場合
《POINT3》that節内動詞が現在形の場合、それを過去形にしよう!
a) I think that he is sick. (→「私は、彼が病気であると思う。」)
<この文のメイン動詞thinkを過去形にすると、that節内動詞(is)の時制は…>
a’) I thought that he was sick.
もともと現在形だったthat節内動詞の時制(is)を、過去形(was)にします!
また、時制の一致を適用した文では、その訳出の仕方にも注意が必要です。
つまり、メインの動詞(thought)とthat節内動詞(was)の時制は、同じ過去形。
そう、「思っていた」のと「病気だった」のは、あくまで“同時”なのです!
したがって、この両者が“同時”であることを意識した和訳をする必要があります。
つまり、「私は、彼が病気であると思った。」となります。
that節内動詞が過去形だからといって、安直に“病気だった”としないように!
では、もう1つの場合も見てみましょう。
(2) that節内動詞が過去形の場合
《POINT4》that節内動詞が過去形の場合は、それを過去完了形(大過去)にしよう!
b) I think that he was sick. (→「彼は病気だったと思う。」)
<この文のメイン動詞thinkを過去形にすると、that節内動詞(was)の時制は…>
b’) I thought that he had been sick.
もともと過去形だったthat節内動詞の時制(was)を、過去完了形(had been)にします!
さて、(1)の場合と同様、今回も訳出する際に注意が必要です。
今回は、もともと「思う(think)」のと「病気だった(was sick)」のはタイミングがワンテンポずれていますよね!?
その影響で、時制の一致適用後も、メインの動詞は過去形(thought)で、
that節内動詞は過去完了形(had been)と、時制がズレたままになっているのです!
したがって、この両者の“時制のズレ”を意識した和訳をする必要があります。
つまり、「私は、彼が病気だったと思った。」となるのです。
【2】時制の一致の例外
さて、中には「時制の一致の法則」が適用にならない場合があります。
① 一般的な真理を表す場合:that節内動詞は現在形のまま!
c) We learned that oil floats on water.
(→「私たちは、油は水に浮くということを学んだ。」)
② 歴史的事実を表す場合:that節内動詞は過去形のまま!
d) The book said that Columbus discovered America in 1492.
(→「その本には、コロンブスは1492年にアメリカを発見した、と書いてあった。」)
つまり、いつの時代にも不変的な事実に関しては、時制の一致の例外なのです!
さて、長く続いた時制のお話も、いよいよ終わりです。
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【例文集5】「今週の例文まとめ5(各論13~各論16)」
さて、今週登場した例文を、例によってまとめて再掲します。
1つ1つの例文を見ながら、各文の意味がわかるだけでなく、
その文に関してポイントとなる文法事項をきちんと説明できるか、という復習にでもご活用ください!
疑問に思う点があれば、都度各記事を再度ご参照頂ければと思いますm(_ _)m
筆者が北海道に生まれ落ちて以来、いくつか自慢に思っていた事があります。
それは…まず、「北海道には、ゴキブリがいない!」
筆者は生まれてから28年、ゴキブリという生命体に遭遇した事がありません
そして、「北海道には、梅雨がない!」
6月は全国的にジメジメとしている中、北の大地だけは梅雨には無縁で、連日爽やかな陽気が続くものなんです。
しかし、昨日まで15日連続で、札幌では雨の日が続きました
これは、58年前の記録をも更新する一大事であったみたいですよ
内地の方々が毎年経験される梅雨の憂鬱を、少しだけ経験した気分になりました
さて、3週に跨がってお送りした「時制」も、いよいよ最終回です!
最後の力を振り絞って、頑張りましょう(^^)
【1】時制の一致
さて、いよいよ時制最後の項目、「時制の一致」に入ります。
まずは、時制の一致が起こりうる状況について把握しておきましょう。
《POINT1》時制の一致は、目的語がthat節の文(S V that S’ V’ …)で生じる!
さらに条件を絞り込んでいくと…
《POINT2》時制の一致は、主節の動詞(V)が過去形の場合に、that節内の動詞(V’)の時制を調整する法則である!
そうです、いわゆるメインの動詞(V)が過去形の場合のみ適用になる法則なのです!
では最後に、どのようにthat節内動詞(V’)の時制を調節すればよいのでしょうか!?
(1) that節内動詞が現在形の場合
《POINT3》that節内動詞が現在形の場合、それを過去形にしよう!
a) I think that he is sick. (→「私は、彼が病気であると思う。」)
<この文のメイン動詞thinkを過去形にすると、that節内動詞(is)の時制は…>
a’) I thought that he was sick.
もともと現在形だったthat節内動詞の時制(is)を、過去形(was)にします!
また、時制の一致を適用した文では、その訳出の仕方にも注意が必要です。
つまり、メインの動詞(thought)とthat節内動詞(was)の時制は、同じ過去形。
そう、「思っていた」のと「病気だった」のは、あくまで“同時”なのです!
したがって、この両者が“同時”であることを意識した和訳をする必要があります。
つまり、「私は、彼が病気であると思った。」となります。
that節内動詞が過去形だからといって、安直に“
では、もう1つの場合も見てみましょう。
(2) that節内動詞が過去形の場合
《POINT4》that節内動詞が過去形の場合は、それを過去完了形(大過去)にしよう!
b) I think that he was sick. (→「彼は病気だったと思う。」)
<この文のメイン動詞thinkを過去形にすると、that節内動詞(was)の時制は…>
b’) I thought that he had been sick.
もともと過去形だったthat節内動詞の時制(was)を、過去完了形(had been)にします!
さて、(1)の場合と同様、今回も訳出する際に注意が必要です。
今回は、もともと「思う(think)」のと「病気だった(was sick)」のはタイミングがワンテンポずれていますよね!?
その影響で、時制の一致適用後も、メインの動詞は過去形(thought)で、
that節内動詞は過去完了形(had been)と、時制がズレたままになっているのです!
したがって、この両者の“時制のズレ”を意識した和訳をする必要があります。
つまり、「私は、彼が病気だったと思った。」となるのです。
【2】時制の一致の例外
さて、中には「時制の一致の法則」が適用にならない場合があります。
① 一般的な真理を表す場合:that節内動詞は現在形のまま!
c) We learned that oil floats on water.
(→「私たちは、油は水に浮くということを学んだ。」)
② 歴史的事実を表す場合:that節内動詞は過去形のまま!
d) The book said that Columbus discovered America in 1492.
(→「その本には、コロンブスは1492年にアメリカを発見した、と書いてあった。」)
つまり、いつの時代にも不変的な事実に関しては、時制の一致の例外なのです!
さて、長く続いた時制のお話も、いよいよ終わりです。
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【例文集5】「今週の例文まとめ5(各論13~各論16)」
さて、今週登場した例文を、例によってまとめて再掲します。
1つ1つの例文を見ながら、各文の意味がわかるだけでなく、
その文に関してポイントとなる文法事項をきちんと説明できるか、という復習にでもご活用ください!
疑問に思う点があれば、都度各記事を再度ご参照頂ければと思いますm(_ _)m