みなさん、こんにちは(^^)
今週もあっという間に週末を迎えましたが、どうもお疲れさまです音譜
社会人の方々では、週末の休みを活用して英語学習をなさることもあるのではないでしょうか??
さて、今回は序論の最終回として、英文を読む上での心得について、私見を展開しようと思います。

「単語の意味さえわかれば、英文は読める!」
これまでに、上記のようなことを言われた経験はありませんか??
この命題に関する見解は、人によってさまざまであるとは思いますが…
私の持論は、以下の通りです。
大きく分けて、“受験用”の読み方と、“一般用”のそれとでは、認識を変える必要がありそうです。

【1】“巷に出回っている英文雑誌や論文等”の場合
文中に登場する専門用語の意味を丁寧に拾っていけば、その大意は把握できると思います。
なぜならば…その英文の大半が、文法的にさほど難解ではないからです。
また、登場する単語に関しても、専門用語意外は基本的なレベルのものでまとめられているものが多いです。

【2】 “入試問題の英文”の場合
ある程度は読めている“つもり”でも、しっかりとした文法力がないことには、その核心に迫ることはできません!
具体的には…
文法事項に忠実に解釈しないと文意を正確に把握できない、あるいは大きく読み違えてしまう
そんな危険性のあるような箇所に下線が引かれて、設問が用意されることが多いということです!

さらに…余談ながら話しておくと、
世の中の大学入試では、辞書の持ち込みを許可しているケースもありますが、
それこそ「単語の意味さえわかれば、英文は完璧に読める!」の方程式が成立するならば、そんなのは入試(勝負)になりませんよね!?
(もっとも、このように「辞書持ち込み可」を標榜している場合の入試のほとんどは、
実際には本番中に逐一辞書で調べているような時間的な余裕もありませんしあせる


また、さらに余談にはなりますが…
世間一般で“難関”と称される大学を志望する受験生の皆さんに至っては、
「下線部の英文を文法的に正確に解釈できる」のはあくまでも正解への“第一関門”であり、
その上で英文全体との整合性を鑑みながら和訳するという高等テクを要求される場合も多々あります。
(より簡単に言えば…
“翻訳ソフト”にもできるレベルの和訳では、合格点には達しない!ということです。。)

ということで、特に受験生の方においては、以下の2段階を意識するとよいでしょう。
1)まず、“語彙力”と並行して“文法力”も鍛えていくことで、英文を正確に和訳できる力を養う。
2)その上で、文中の1文1文が、文章全体の流れにおいてどんなことを示唆しているのかを把握する力を養う。

  (いわゆる、“読解力”ですね!)
この読解力の育成の為には、英文読解だけでなく、現代文の学習も非常に有効です。
いわば、「文章の内容を論理的に順序だてて処理できる能力」を身につけなくてはなりません。

最後に、筆者が日常から心がけていることの一例を紹介しましょう。
・英文に限らず、あらゆる文章を読む際も、
・誰かと会話をする、あるいは講演を聴く際も、
・テレビを観る際も…
つねに「ツッコミの姿勢」を忘れない、能動的な、攻めの姿勢を持つことです!
言い換えれば、相手が何を言いたいのかに焦点を絞って、読み進めることが肝要なのです。

例えば…ある長文問題の第一文に、
「確かに携帯電話は私たちの生活を心豊かにしてくれているが、その一方で、懸念される問題もいくつかある。」
とあったとき…
あなたはこの一文に対して、過不足無くツッコむことができましたか??
・「“懸念される問題”って、具体的にはどういうこと??」
・「“いくつか”って、実際には何個あるのさ??」

心の中でこうツッコむことのできた人とそうでない人では、明らかにそれ以降の文章を読み進めるスピードが変わってくるのです!
つまり、膨大な情報量に埋没すること無く、その中の“中心情報”と“周辺情報”をしっかり頭の中で仕分けながら処理していく習慣を心掛けましょう!

今回はやや文法の話を離れたコラムになりましたが、何かの一助にでもなりましたら幸いです(^^)


■ 次回配信予定
【総論4】「知っておくべき英文法の“業界用語”について」
さて、次回からいよいよ英文法の本題に入ります。
・「英文法の参考書を読んでも、イマイチ理解ができない!」
・「英語の授業を聞いていても、何を説明されているのかサッパリわからない!」

こういう悩みを抱えている人の多くは、まずそこに登場している英文法の“業界用語”への理解が曖昧なのです。
パソコンが苦手な方の多くが、その取扱説明書に出てくる“カタカナ言葉”がわからない!というのと同様です。
英文法学習を始める上での“はじめの一歩”を、一緒に踏み出しましょう!