キミカレ南くんのネタバレです。

知りたい方だけお進みください。






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第24話 お礼とお誘い






エ「すみません、

 結城くんいますか?」



休み時間になってすぐ、

結城くんのクラスへと来た。



男子生徒「あー……はい

 おい、結城ーー!」



……。



あー……って

なんだろう。

教室のドアのところにいた、

少し派手目の男の子に

話しかけたら、

なんか私のことを

知ってる風だった。


やっぱり、告白のことを

知ってるのかな?



隆「えり先輩ーーー!!」



パっと両手を広げて……

いや、両手を挙げて

歓迎してくれる。



隆「大丈夫?

 足、大丈夫?」



両手を挙げたと思ったら、

今度は座り込んで

私の足首を見つめる。



エ「大丈夫だよ!

 あの時はごめんね?

 ありがとう!」



そう言うと結城くんは

顔をあげて、にこっと笑って

立ち上がる。



隆「ううん。

 オレのほうこそごめんね!

 先輩が元気になってくれて

 よかったぁ」

split second


ホントにいいこだなぁ。

ちょっと元気すぎるのが

気になるけど。



???「隆くん、

 今日は元気そうですね」

隆「あっ!ちーちゃん!」


エ「……南先生!」

千「また会いましたね、

 えりさん」

split second


エ「はい!」

隆「ちーちゃん、どうしたの?

 次、ここだっけ?」
split second


千「違いますよ。

 ただ通りがかっただけです」

隆「ふーん」


千「っていうのはウソで」

隆「えー」


千「これ、隆くんに」

エ「……?」


隆「なに、なに?」



千歳お兄ちゃんが、

ポケットから小さな袋を

取り出し、結城くんに

「はいどうぞ」と渡す。



隆「あー!

 チョコ味のキャラメルだー」

split second


千「おすそわけです。

 でも授業中は食べちゃ

 ダメですよ」


隆「ありがとー!

 やっぱ、ちーちゃんは

 優しいなぁ

 それにえり先輩も!」

エ「私?」


隆「ちゃんとこうして

 来てくれたでしょ?

 ホントありがとう!」



そう言った結城くんの

笑顔はいつもと違って、

少し見ていて切なくなるような

笑顔だった。



千「それではそろそろ

 戻りましょうか、えりさん

 予鈴、鳴ってしまいますよ」

エ「あ、ホントだ。

 じゃあね、結城くん!」


隆「うん、またね先輩!

 ちーちゃんも、またね!」
split second


千「はい」



結城くんは手をブンブンと

数回振ったあと、

キャラメルを持って

教室へと入っていった。


そしてお兄ちゃんとふたり、

廊下を歩く私。


そういえばこうやってふたりで

歩くことはあっても、

ふたりで出かけたことって

ないよね?


偶然会って、とかはあるけど。



エ「……

 そうだ!」

千「……?」


エ「今度、一緒に

 遊園地に行こう!

 お兄ちゃん!」

千「……え?

 一緒に!?

 遊園地……ですか?」
split second



これはどっちに

驚いてるんだろう。

誘ったこと?

それとも場所?



エ「そう!

 だっていっぱい人がいるし、

 偶然会ったとか言っても、

 まあおかしくないでしょ?

 だから遊園地!

 それにまだ一緒に

 どっか行ったことなかったから

 ダメ、かな?」



お兄ちゃんの服の袖を

ひっぱり、『お願い』してみる。

どうも、これがクセに

なってるけど……

別に狙ってやってるわけじゃない。


気づいたら、

そうしちゃってる。

特にお兄ちゃん相手に。


昔からのクセっぽい。


お兄ちゃんはちょっと視線を

泳がせて、

軽く息を吐くと……。



千「わかりました、

 行きましょう」



そう笑顔でこたえてくれた。



エ「ホント!?」

千「では……そうですね。

 急ですが明日はどうですか?

 ちょうど土曜日ですし。

 そうですね、朝11時に

 現地集合というのは?」



……現地集合?

ああ、でもそか。

待ち合わせていったり、

家から一緒にはマズイよね!



エ「うん!それでいい、

 じゃあ明日、ね!」

千「……はい

 では僕はここで。

 授業に遅れないよう、

 戻ってくださいね」


エ「うんっ」



なんかいきなり

誘っちゃったけど……

決まっちゃった!


これってデートだよね!

初デート、

嬉しいな……。

明日が楽しみっ。





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【By千歳

まさか遊園地に誘われるとは

思いませんでした。

でも楽しそうですね。

楽しみです。】