アタマジラミの他に人に寄生するシラミがいます。

それがコロモジラミです。

あまり聞き慣れない名前のシラミですが、それもそのはず。
現在ではほとんど発生を聞くことがなくなったシラミです。

ただ、絶滅したシラミではなく、まれに感染している例も報告されます。


アタマジラミが頭髪に寄生するのに対し
コロモジラミは衣類、特に下着に寄生します。

体長は約2~4mmとアタマジラミとほぼ同じ大きさです。
体は灰白色で吸血後は赤く見えます。

成虫の寿命は約1.5ヶ月と言われ、
1日に約10個、一生で約200個の卵を産みつけます。

卵は主に人の下着の縫い目や折り目に産みつけるのが特徴です。

下着に寄生するということは、毎日当たり前のように下着を交換していれば
コロモジラミに感染することはほぼありません。

逆に言うと、下着を何日も交換していない人が寄生するリスクを持っています。

例えば高齢者で体が不自由、しかも一人暮らしの方の中には
下着を取り替えない、洗濯しない方もいますよね。

そのような方にまれにコロモジラミの発生が報告されます。


ではコロモジラミはどのように駆除したらよいのでしょうか?

コロモジラミは55℃の水に10分以上つけておくと虫体、卵共に殺すことができます。

たとえ人体に寄生したとしても入浴をしていれば死滅します。

ただ、コロモジラミの成虫は、洗濯をするだけで落ちて死んでしまいますが、
増加の原因となる卵は、洗濯だけではなかなか取れません。

基本的にコロモジラミの発生が認められた方の下着は洗濯するより捨てた方がいいでしょう。

ということで、基本的にコロモジラミの駆除には薬剤は使用する必要がありません。
洗濯と掃除の生活改善だけで充分です。