幼きものは訴える 日活 1955年
ここんところ、かなりバタバタと決めることが多くて、映画毎日見る宣言は脆くも断念しておりました!気が付けば10日も経ってた~。光陰矢の如しです。『幼きものは訴える』日活映画なんかすごい作品でした。そーいえば、私が子供の頃も、おばあちゃんの口から『恩給』という言葉をよく聞いた覚えがあります。子供心には「恩給」と年金って大差ないような感覚で聞いていましたが、うちの祖父は戦争には行っていないのですが、近所には戦死されている方が結構いるようなので、それを考えると「あの家は恩給が付いている」というような、そーゆー内容の不平だったのかもしれません。子供が命を懸けて「恩給」に反対する「戦争で苦しんだのは、軍人だけではない」というメッセージが強く伝わる作品でした。「奴らは南方で相当やってるんです。だから終戦後、随分、現地裁判で調べられたんです。ところが奴らは自分達がやった悪いことは全部、上官の責任にしたんです。ところはあんたのお父さんは何の弁解もしないで絞死刑になられたんです。だから奴らがあんたの面倒を今見たって、罪は帳消しにならない。」「これはね、原爆でできたピカドン禿だよ。」「俺たちは、今カタギになりたいんだからさ、心の中にちゃんとコンクリの塀を作っておくんだよ」子供達に、戦後の大人の願いを込めた大作だった。幼きものは訴える | 映画 | 日活鹿児島、広島、神戸、大阪、京都、北陸、青森、函館と日本縦断ロケを敢行して贈る、現代日本の厳しい現実を子供の眼を通して描く異色大作www.nikkatsu.com幼きものは訴える 1955年 日活 - 日本映画1920-1960年代の備忘録監督 春原政久 脚本 八木保太郎 佐治乾 出演 加藤嘉 宇野重吉 高野由美 下元勉 安井昌二 北原三枝 田中筆子 東野英治郎 河野秋武 浅丘ルリ子 多々良純 山岡久乃(山岡比佐乃) 村瀬幸子 水村国臣(子役)大野佳世子(子役)石橋蓮(石橋蓮司 子役) 大木功(子役)中村正紀(子役) www.nikkatsu.com 南方で戦犯として処刑された将軍の遺児(兄・…nihoneiga1920-1960.hatenablog.com