高校3年生の一年間、恋をしていた先生がいて、3月になるとふと思い出すことがある。
大好きだったけど、全く相手にしてもらえず
生徒の間は恋愛対象にならないだろうから
「1日も早く卒業したいっ！」ってずっと思ってた。
3月1日、卒業を迎えたけど、
振られるのが怖くて、傷つくのが嫌で、
卒業式の日に想いを伝えることができなかった
次の日から学校に行かなくなって、気づいた。
「もう学校に行く理由がない…。先生に会えない…。」
当時はまだ連絡先も知らなくて、
先生に会いたいのに会えない。
あんなに卒業したかったのに、
卒業したら会えなくなるなんて…考えもしなかった。
なんの理由がなくても学校に行けること、
学校に行けば先生に会えること、
これがどんなに貴重なことだったか気づかなかった。
卒業したら対等になれるかもって、
淡い期待とは裏腹に
卒業してしまったら、学校に行けなくなって会えなくなってしまった。
3月のポカポカ陽気、春の陽射し、春の匂い、
それらを感じながら
先生への想い、会えない切なさ、
高校生に戻りたい気持ちと
4月からの進学先への期待と不安と
いろんな想いを抱えて、
実家の部屋で日向ぼっこしながら、
外を眺めて、
まるで少女漫画の主人公になったように
想いを募らせてた。
MISIAさんの「愛しい人」って曲の歌詞が、
ちょうどその時の自分の心情と重なって、
繰り返し聴きながら、その先生のこと想ってた。
唯一、会えるチャンスが3月末にある先生方の退任式だった。
それまでに「可愛くなろう！」って、
お化粧を覚えたり、髪型を色々試したり、必死になってた（笑）
3月の一か月間、会えなかった切なさが、
余計に好きって気持ちを膨らませていった。
結局、その後振られてしまい、
今となってはいい思い出なんですが、
3月になり、ポカポカ陽気の中にいたり、
春の匂いの風が吹くと、
そんな風に恋をしていた頃のことをふと思い出します。
はじこい見てて、「あー、そういえば私も先生好きだったことあったなー。」って思い出したってのもある
＊
私は好きな人ができても、
自分の気持ちをごまかしたり、
認めず、見て見ぬ振りをしてしまうことが多い。
振られるのが怖くて、傷つきたくなくて、
まずは自分の気持ちを否定してしまう。
それでも好きになってしまったら、
相手になるだけ伝わらないようにってしたり、
想いを伝えることを避けてしまう。
だから長い期間好きなままで、
もういい加減、気持ちに踏ん切りをつけたいと
想いを伝えるときも
「好きでした。」って過去形で言ったり、
「好きって伝えたかっただけ。」なんて、
最終決定打を言われるのを避けて、
逃げるような言い方しかできなかった。
とにかく傷つくのが怖かった。
だから避けて、逃げてた。
その時に傷つかない分、
思い出が一方的な想いだけなので、きれいなままで、
日が経つとさらに美化しちゃうから、
余計に諦められなくて、
踏ん切りがつかない分、次に進めない。
いつもそんな状態だった。
だから次の出会いがあったり、
想ってくれる人が現れても、
きれいな思い出の片想いの人と比べたり、
そっちへの想いが捨てきれなくて、
目の前にある現実の人と向き合うことはせず、
思い出の中の人をいつまでも想い続けたりしちゃってた。
36歳、独身の私の恋愛が上手くいかない理由、
結婚できない理由はこの辺にもあると思う。
＊
ということは逆をすればいいのかもしれない。
①まずはその時の自分の気持ちにしっかり向き合うこと。
好きだと認めること。
好きだと言う想いを大切にすること。
②その想いを大切に、まっすぐ素直に、相手に伝えること。
③いつまでも思い出を振り返らないこと。
(何気にこれ大事な気がする。
つい、上手くいってたらどんな感じだったかな？とか、ちゃんと想いを伝えられてたらどんな感じになってたかな？とか、一つの恋が終わった後に妄想してしまい、いつまでも引きずってしまう要因となる)
要は、想いにも好きって気持ちにも旬ってのがあるだろうから、
その時に思いっきり、しっかり、好きって、
気持ちを大切に、その時を堪能する。
悔いのないように。
残らないように。
って感じかな。
そのくらいその瞬間瞬間に思いっきり好きになったら、結果ダメでも、
好きになったことも、告白したことも、満足できるし、
「この人を好きになってよかった！出会えてよかった！」って、出会えたことも、その彼を好きなった自分の気持ちを誇りに思えるから、
ものすごい幸せだし、スッキリするし、次にも進みやすい。
よく考えたら、そんな恋愛のときもあった。
兎にも角にも自分の気持ちを大切に、
そして想いを素直に伝えること。
これが恋愛が上手くいく一つの方法のような気がします。
そんなことを思う3月の春の陽射しが暖かい一日でした。