こんにちは、エミです。
面白いテーマのワイン会に参加してきました。普段、ワイン会の記録をブログを残すことはめったにないのですが、今回はとても興味深い内容だったので自分のメモ用に簡単に記しておこうと思います。
会場は千歳烏山の「タワツイヤン」さん
今回のテーマは、「日本ワインか、日本ワインと間違いそうなワイン」というお題でした。
(この会の進め方は2~3種類ずつワインを注いで「産地・品種・ヴィンテージ・生産者」などをざっくり話し合い、意見が出つくしたら1本ずつオープン。終わったらまた次の2~3種類という形で合計9~10本程度のワインを参加者同士ディスカッションしながら飲むという感じになります。)
私自身は今回で3回目の参加でしたが、特に当てることを目的とはしていないとのことで毎回気軽に参加させていただいています。
まずは1本目。
予想はシャルドネ。第一印象は、すごくよく造られたスパークリングワイン。瓶内二次っぽい、樽の香りを感じる、などの意見や感想が飛び交います。
答えは安心院のスパークリングワイン。幸先よく正解を出すことができました。
安心院は過去に何度か飲んだことがあるのですが、この安心院の泡ってVTごとにけっこう酸や糖度が違うなーという印象を持っています。たしか'19と'20を立て続けに飲んだ日があって、違う銘柄かと思うほど異なるワインの顔を持っていたように記憶しています。
それを思うとシャンパーニュのメゾンが毎年味を変えないで出してくるのって凄い!とあらためて思います。
大分・シャルドネ・2022・安心院葡萄酒工房
2本目。
第一印象からはパイナップルや白桃のような南国フルーツを感じます。暖かい地域の国際品種と予想。
正解は、偶然にもまた安心院でこちらはスティルワイン。アルバリーニョ。
とても美味しかったです。
大分・アルバリーニョ・2022・安心院葡萄酒工房
3本目。
ちょっとこれは還元臭がなかなか飛ばず、全くワインの香りがとれなかったです。
酸は中程度。微かに青りんごの味。
正解は、シモンビーズ。というわけでこれは「日本ワインじゃない」ワインでした。
仏ブルゴーニュ・シャルドネ・2020・シモンビーズ
4本目。
外観はやや濁りのある薄いレモンイエロー。タンニンを感じます。口に含んだ印象はレモンのようなシャープな酸。ただし水っぽさと、口の中で「シュン」と消えてしまうような余韻のなさから日本ワインと予想。
正解は、フランスのアルザスのリースリングを岩崎元気さんという日本人の醸造家の方がブルゴーニュのどこかの醸造所(?)を借りて仕込んだワイン。
エチケットに「VIN DE FRANCE」と表記があるとおり、フランスワインのカテゴリーに入るようです。
というわけでこれも「日本ワインじゃない」ワインでした。
外国の産地でも、日本人が造ると日本ワインっぽくなるんですねと参加者一同口々にこのテーマの難しさを述べました。
仏アルザス・リースリング・2021・岩崎元気
5本目。
唯一写真撮り忘れてしまいました。(すみません、画像は拾い物です)
4本目のワインより色調は濃いめ、プチプチとした気泡がグラス表面についています。パイナップル、白桃、メロン、ハチミツ。ミュスカデかセミヨンと予想したような気がします。
正解は、新潟のフェルミエさんのアルバリーニョ。「日本ワイン」でした。
このワインとても美味しかった、流石です。
新潟・アルバリーニョ・2022・フェルミエ
6本目。
このワインが凄かった。いやこれどう考えてもボルドーワインでしょう。カベルネ・ソーヴィニョン…?いやメルローかなと迷う。若さともとれる微かな青っぽさが品種特性なのかそれとも収穫タイミングなのかと考える。
正解は、岩手のメルロー。というわけでこれは「日本ワイン」でした。
参加者騒然。こんなのどこから見つけてくるんだよ(めちゃくちゃ褒めてます)。
価格は3,000円くらいとのことで、VTを考えても破格のクオリティ。
こういう日本ワインがあるんですね。造ってる人も探してくる人もすごすぎます。
岩手県盛岡市・メルロー・2012・五枚橋ワイナリー
7本目。
これは自分が持ち込んだワインだったのですが、「あ、これ自分のかも」と思ったときは基本的に黙っていてもいいルールです。
クヴェヴリっぽさというか微かに土のニュアンスを感じます。花や果実はスミレ、カシス、ブラックベリーを感じるフルボディのワイン。参加者の方はジョージアのサペラヴィ、冷涼産地のガメイ、山梨のカベルネソーヴィニョンなどとそれぞれ予想。
正解は、余市のツヴァイゲルトを使ってジョージアのクヴェヴリでアメリカ人醸造家のブルース・ガットラヴ氏が岩見沢の10Rワイナリーで造ったワインです。エチケットに「日本ワイン」と記載があるとおり、これは日本ワインです。
北海道余市郡余市町・ツヴァイゲルト・2017・10Rワイナリー
8本目。
これは色調の淡さから、全房で仕込んだ日本のピノ・ノワールと予想。このワイン会の数日前にワインバーで椀子ワイナリーのPNを飲んだのですがその印象とかなり似ていたので、銘柄まで予想にいきましたが産地は外しました。
正解は、ココファームの「こことあるシリーズ」のピノ・ノワール。7本目と生産者が同じです。というわけでこれも「日本ワイン」でした。
北海道余市郡余市町・ピノノワール・2020・ココファーム
9本目。
色調が濃く、酸が高い、比較的若いワインという印象。長野のタナと予想しました。
正解は千曲川バレーのマルベック。「日本ワイン」です。
長野県東御市・マルベック・2022・カーヴハタノ
こんな感じで9本を予想、日本ワインか日本ワインじゃないか、私の正答率は3問外して6/9が当たり。正答率66%でした。
というわけで意外に難しい、これは「日本ワインなのか?日本ワインと間違いそうな輸入ワインなのか?」というテーマのワイン会でした。
おしまい。