近所の桜のつぼみが膨らんできました。ひとつふたつ白い花びらが出ている桜もあるようです。
しかし、春が進むと大変なのが花粉症。
数年前までは全く気にならなかったのですが、あるお医者さんが「花粉症はある時、急になるのです。」と話してくれました。そのときから急に気になりだして、春になるたびに徐々に目がくしゃくしゃしてきて、昨日などは、外に出れば、くしゃみ鼻水がピークでした。
最近は花粉だけでなく、黄砂と一緒に有害物質やPM2.5なるものが飛来してきます。行政から注意情報が出て、「できるだけ家の外に出ないほうがいいですよ。」という注意が出されています。家の中にも外気を取り込む必要があるのです(建築基準法では、2時間に1回、居室の空気は入れ換えるように規定されています)が、当然、外よりは安全な環境です。
家の中をより安全な空気環境にするために、建物の高気密化と換気方法などの様々な方法によって、室内に入ってくる外気のルートをコントロールし、このルートの入り口でフィルターなどで有害な微粒子を取り除くことも行われています。
効果はかなりあります。・・・が、原理原則論だけで言うと、PM2.5や厄介な微粒子のキャッチにはもっと目の細かいフィルターが必要なのかもしれません。
手術室などの無菌室を工事させていただいたときには、換気に特殊フィルターを使って微粒子を排除したのですが、これはこれで住宅などに用いるのは妥当とは言えない気がします。
建物の高気密化は、「風通しの良い家を造ることで長く朽ちない家を作ってきた住宅文化」に反するものではなく、「勝手に空気が出入りする隙間をなくして、換気と組み合わせて計画的ルートで風を通す」ということでもあるのです。
この制御したルート入り口でより多く微粒子をキャッチして、かつ、空気清浄機などを併用して、花粉症を打破しましょう。
あっ、薬も飲んどいたほうがいいかな・・・。