'15年プレミアリーグ全体を通じても最後の試合。

スタジアムオブライトに乗り込んでのサンダーランド戦です。

スカッドがオフィシャルの画像のとおりです。

前節、オリギの負傷退場で出場したベンテケをスタートから起用してきた以外は前回のレスター戦と同じ面々です。
ベンチには成長著しいランドール、ブラッド・スミス、テシェイラが入っています。

上位進出のためにも下位相手の取りこぼしは避けたいレッズ。

どんな試合の入り方を見せてくれるのでしょうか。

3分、ヘンドが中盤で抜かれてしまい崩されかけますが、シュートはミニョレの正面です。

5分、CKのクリアボールをクラインが枠内へ強烈なロングシュート。

大方の予想通り、レッズがポゼッションし、サンダーランドが引いて守るという形が見えてきました。

カウンターさえ警戒できていれば勝機はレッズにある展開です。

ピッチサイドのクロップのジェスチャーが激しいです。

「気合を入れていけ！」というメッセージでしょうか。

13分、ロブレンからの楔を中央で受けたコウチが左足でミドルを放ちますが、シュートは左にアウトします。

最近のコウチのミドルはほとんど枠に飛んでいない気がします。

16分、中盤でボールを奪いきれず、最後はゴール正面からデフォーの左脚。

ここはコースがそれほど厳しくなくミニョレが難なくブロックします。

この日の審判団はボディ・コンタクトのファールの基準が低めで試合がよく止まる気がします。

25分、フィルミーノがエリア外やや左から右足でミドルを放ちます。

マンノーネが指先に当てて、ボールはポストを直撃、ゴールはなりません。

29分、ロドウェルが負傷で退きます。ワトモアが投入されます。

「ベイルに似ている」とのことなので、脚がとても早いのでしょう。

33分、サンダーランドの左からのグラウンダーのクロスをボリーニが反転しながら上手くトラップ。

右脚を振り抜きますが、シュートは右にアウトします。

下位に沈むとは言え、中盤で奪いきれないと良い形でシュートまで持って行かれてしまいます。

37分、クラインのクロスをフリーのフィルミーノがヘッド。

しかしマンノーネがファインセーブ。

38分、ヘンドが踵の痛みのためか、ピッチを出て治療を受けますが、すぐにピッチに戻ってきました。

42分、右CKから走り込んだヘンドがシュートを放ちますがDFのブロックにあいます。

こぼれ球がベンテケの足元に転がりますが、バックパスがつながらずサンダーランドのカウンターになります。

前回の試合同様、ベンテケがカウンターの起点になっています(T_T)

ここまでベンテケが足元でキープできた場面が無いように思います。

最近の試合同様、バイタルエリアでのプレーに精度を欠き、得点なしでハーフタイムに突入します。

ドリブルで局面を打開でき、キープもできるプレーヤー、今のレッズだとオリギなんかを前線に入れれば一気にレッズペースになりそうな気がします。

引き揚げるヘンドの歩きがやや痛そうです。

ハーフタイム中の前節の映像でシティ対サンダーランドの試合が流れましたが、シティの得点の局面ではサンダーランドの選手のミスはそれほどでもなく、シティの選手のプレーはかなり質の高いプレーばかりでした。

悲しいかな、今のベンテケにプレミアクラスのDF・GKを打ち破るクオリティを期待するのは酷な気がします。

後半、レッズは交代無しで臨みます。

開始早々、クラインの楔のパスをララナがソフトタッチで、そのベンテケにスルーパス。

ドフリーのごっつぁんゴールをベンテケが確実にゴール左隅に流し込みます。

勢いに乗りたいところですが、レッズのプレーの精度の低さのせいか、サンダーランドの守備の集中力の高さもあってか五分五分の展開が続きます。

54分、エリア内でボリーニにボールを持たれ、最後は右脚でシュートを打たれます。

シュートはミニョレの正面でゴールは奪われませんが、危険な場面でした。

ヘンドが脚をやや引きづりながらプレーしています。

61分、やはりクロップはヘンドをルーカスに交代します。

地元アカデミー出身者にスタンドからは拍手が起こります。

五分五分の展開が続きますが、コウチのプレーのクオリティが低いのが気になります。

ジャンが積極的に声をかけて仲間を鼓舞しています。

72分、久しぶりにコウチが右足でミドルを放ちますが、GKの正面をつきます。

74分、ベンテケのポストプレー、コウチのヒールでベンテケが右サイドを抜けます。

クロスがジャンに入りますが、ここは上手くヒットできず枠を大きく外れていきます。

78分、CKのこぼれ球をフィルミーノがクリアしますが、ボールはエリア近くに上がってしまいます。

ワトモアにシュートを打たれますが、DFが体に当ててボールは枠外にアウトします。

83分、思い通りのプレーができていないせいか、険しい表情が頻繁に画面に出ていたコウチをアイブに代えます。

86分、サコ―がレンスにタックルで足を挟まれ、大きなジェスチャーをしますが、それほどの負傷ではなさそうです。

88分、ベンテケのポストプレーが起点になり、右のクラインからの放り込み、ララーナのワンタッチから中央のフィルミーノにつながったボールを最後はアイブがゴール正面から右脚でシュートしますが、ボールは枠の上を通過していきます。

アディショナル、ベンテケがフィルミーノとのコンビネーションからラインぎりぎりで抜け出し、GKと1対1になりますが、前節同様GKに阻まれます。

同じベルジャンでもルカクならあっさり決めてくれそうな場面でした。

最終版、右CKを獲得したサンダーランドはGKマンノーネも上がって1点を奪いにきます。

セットプレーの守備が課題のレッズとしては最高に集中力を高めなければならない場面です。

中央に危ないボールが入りますが、

流れたボールの折り返しはミニョレがパンチングで弾き出して、タイムアップのホイッスルが鳴ります。

守備は前節のレスター戦ほどの激しさは見られなかったものの、高レベルで機能していたと思います。

この試合はセットプレーで精度が高いボールがほとんど入ってこなかったので、セットプレーでの守備の出来は不明です。

攻撃では相変わらずのバイタルエリアでのプレーの質が低調だったと思います。

フィルミーノ、ララナは及第点のできだったかと思いますが、本来もっと攻撃を引っ張っていくはずのコウチとベンテケの低調ぶりが気になります。

内容は満足できるとものでは無かったと思いますが、何とか「勝利」という結果だけは手に入れました。

これで6位マンUと勝ち点で並び、得失点で下回り7位です。

4位スパーズとは5点差とやや差がありますが、年明けからの挽回に期待しましょう。

ベンテケは空中戦でほとんどボールを保持できていませんが、FW陣にケガ人続出のチーム状況から、クロップから厳しく競らないよう指示でも出ているのでしょうか。

空中戦よりも足元でのポストプレー（右足のアウトで流すプレーだけですが）の方が自信がありそうです。

FKの蹴り方からも明らかなように、コウチはややシュートフォームを崩しているように見えます。

思い通りにシュートを打てていない要因はこの辺にある気がします。

ララナはランニングフォームを変えたように見えますが、前の方がいい動きをしていたように思います。

前線でのダイレクトプレーがチャンスになっているので、何とかトップフォームに戻ってほしい選手です。

サコー、ロブレンをCBに配した守備陣は厳しい場面は少なかったものの、クリーンシートという結果を残したことは良かったと思います。

ヘンドが踵を痛めて退場しましたが、もし次節出場できないとなるとチームとして大きな痛手です。

スタリッジも復帰間近という報道もある中、もう今晩に迫ったウェスト・ハム戦はどういった布陣で臨むのでしょうか？

次節は第4節でアン・フィールドで０－３と大敗を喫したウェスト・ハム戦。
幸い絶好調時のキー・プレーヤ、パイェは恐らく欠場だと思われます。
ダブルを喰らうことだけは避けたいですし、上位を狙うためにも負けられない一戦です。

YNWA

【15/16プレミア】サンダーランド戦＠スタジアム・オブ・ライト