甲子園の夢 強豪校の前に散った加古川北と桜井・・公立校が見せた高校野球の“美しさ” | 現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。

個人投資家向け収益不動産検索サイト e-不動産販売公式アカウントです。
マンション経営、アパート経営でお困りの大家さん、収益不動産購入に伴う銀行融資などの不動産投資相談をお受けします。最新の賃貸経営は日々進化しています。一緒に勉強しましょう。

$「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-甲子園 優勝

Numberより http://number.bunshun.jp/articles/-/151192

今年も、叶うことはなかった。

全国に名を馳せる強豪私学の前に、関西のふたつの公立校が敗れた。

8月1日に出場校が決定する大阪を除き、地方大会がすべて終了した。例年のごとく、私学の強豪校がその大勢を占めたが、あと一歩のところまで迫った普通公立校の姿があったことを忘れたくはない。

野球に特化せず、勉強と日常生活を重んじ、甲子園の夢を追う。本来あるべき部活動の姿を貫いた彼らの高校野球は、美しかった。

「再試合となるときついですよね。東洋大姫路さんは選手を入れ替えてきた。一度、どんなチームか見られてしまって対策を練られると、言い訳にはしたくないですが、現実、選手層の差が出てしまいます」

憔悴感いっぱいの表情でそう語るのは、兵庫県大会で準優勝に終わった加古川北・福村順一監督である。決勝戦では、幾多の歴史を誇る東洋大姫路を相手に最後まで食い下がったが、延長15回引き分け再試合の末に0-6で敗退した。


練習グラウンドも他クラブと共用の加古川北
加古川北にとって、今年は一つのチャレンジだった。

というのも、兵庫県では16年間公立校の春夏連続出場がなかったが、センバツで8強に進出していた今年の加古川北にはそのチャンスが巡ってきていたからだ。準決勝で実力No.1と言われた神戸国際大付を接戦の末に5-4で撃破。

「公立校の代表として、勝ち負けを超えた純粋な高校球児の意地を見せたい」

福村監督は決勝を前にそう意気込んでいた。

普通公立校である加古川北は'84年に創部。'08年の夏と今年の春に1回ずつの甲子園出場がある程度で、プロ野球選手も阪神へ育成枠で入った藤井宏政以外はいない。私学のように、選手を勧誘して入学させるシステムはなく、練習グラウンドも他クラブと共用だ。毎年のように、甲子園を目指す環境が整っているわけではないのだ。だから、そんなチームの指導方針を、福村監督はこう捉えている。

「甲子園は目指すべきものですが、ウチは公立として、文武両道を掲げています。勉強をしっかりして、野球を通して社会に出て恥ずかしくない人間性を身につけるということを念頭に置いてやっている。野球を通じて、いろんなことを学ぶのが高校野球。

自分がレギュラーになれなかったら終わりではなくて、自分は何ができるだろうか? 野球だけじゃなくて、いろんな面もできることをやりなさい、と。野球だけをするんじゃなくて、見ている人がいいなぁって思う姿勢でなければならない」


加古川北の活動が全国的に広く知られることはない
学校生活・日常生活を最優先にして、そのあと野球部がある。挨拶に始まり、授業態度、人とのかかわり合いを大切にする。福村監督は、そうやって加古川北を県上位クラスのチームに作り上げてきたのだ。

「今日も相手の応援席の方から、うちの選手を罵倒する声が聞こえてきました。そうはあってはいけないと、野球学校に負けたくはないという気持ちはありました」

しかし、夢は儚くも消えた。

残念でならないのは、加古川北が日常から高校生らしい節度を保ち、決勝戦でも好ゲームを演じたこととは関係なく、結局は準優勝校にすぎないという現実である。甲子園に出場しない限り、彼らの活動が全国的に広く知られることはない。

だが、福村監督はそのことを受け入れつつ、胸を張って言う。

「決勝で負けるということは、天国と地獄ですよね。彼らには甲子園出場はないわけですから。でも、もっと大事なものがあると思っています。彼らはどんな状況でも最後まで、自分たちの野球を貫いて、引かずに徹底してくれた。

今回、負けたことをプラスにしてほしいですね。センバツでベスト8まで行った。負けたのに、良くやったと言われて帰って来た。そして、この夏は決勝戦に行ったが、ここで落とされた。この経験、現実を受け入れて、これからの学校生活に生かしてほしい。高校野球を引退した後のこれからが彼らにとって本当の戦いが始まるわけですからね」

「不動産投資と旅」現役大家さん、現役投資家の生の声を聞かせます。-ちべんわかやま

公立校の桜井が、圧倒的な力で勝ち上がってきた智弁に立ち向かう
34年ぶりに奈良大会決勝に進出した桜井高校も普通の公立校だ。決勝戦では、高代延博(オリックス・ヘッドコーチ)、加治前竜一(巨人)などを輩出した野球名門校・智弁学園の前に、3-8で敗退、あと一歩のところで涙を飲んだ。

奈良県には不名誉な記録がある。この41年の間、奈良県から夏の甲子園に出場したのは天理、智弁学園、郡山の3校しかない。これは全国でも稀有な例で、いわゆる「県3強」だけでその覇権を分かってきたという現実を表しているのだ。

今年は大会前に、天理高校が不祥事により出場を辞退。大きなチャンスが巡ってきている年だったとはいえ、結局はタレント性の高い選手を揃える智弁学園が各校の前に立ちはだかっていた。2回戦から登場した智弁学園は五條、御所実業、高田商、奈良といった公立校を次々に圧倒。接戦すらない試合運びで決勝へ進出した。エースで主軸を打つ青山大紀が「天理が出ていても、智弁が優勝してたなぁって言われるくらい、圧倒的な力を見せつけて勝ちたい」と語っていた通りの戦いぶりだった。

その智弁学園に、桜井が立ち向かった。


良いプレーには敵味方関係なく喝采を送る桜井
桜井が実践する野球は一風変わっている。それは、加古川北が文武両道を重んじ、日常生活から高校生としての姿を全うした野球からさらに深く掘り下げたものだ。

挨拶や授業態度はもちろんのこと、校内のゴミ拾いから素手で行うトイレ掃除までを実践し、心を鍛えてきた。野球においても然り。試合には、相手のミスに付け込むという要素があるが、相手のミスを期待せず、ミスからの出塁や得点にも特別喜ぶことはなかった。さらには、ガッツポーズ等で喜びを表現することはせず、逆に良いプレーが出た時には敵味方関係なく喝采を送る。

就任して4年目になる森島伸晃監督は、桜井の目指す野球をこう説明している。

「例えば自チームの選手がミスをしたら、指導者は『ミスは取り返せ、切り替えろ』っていいますよね。そやのに、相手のミスは引きずらせて、相手のミスを期待したり、喜んだりするというのは矛盾しているのではないかと思っています。人生には勝つこともあるし、負けることもある。

スポーツですから、勝たないといけないのですが、勝っても負けても、やっている人間の心が豊かになることを第一に考えています。ミスを誘うとか、ミスに付け込むのがスポーツで、ルールが変わるわけではない。しかし、自分たちがやる野球の中身を心構えとか、自分らの姿勢で変えていくこともできるのかなと。悪いものを悪いっていったって、世の中は良くならない。

悪いものを良いものに変えてしまう。良いものはもっと良いものにしていくという観点に立つことができれば、優勝しても1回戦で負けても、何をしても、得られるものは同じなのだと思います」


桜井が見せた、お互いで良いものを作り上げていく清々しい野球
決勝戦は智弁学園の打棒が爆発、3本の本塁打が飛び出し、個の力を見せつけた試合だったが、桜井の選手たちは負けても姿勢を変えることはなかった。

決勝戦という大舞台、最後の夏、勝って甲子園に行きたいという気持ちが先行する中でも、彼らはホームランを打ち、ダイヤモンドを回ってきた智弁学園の選手に対し、声を掛けていたのだ。

「ナイスバッティング」と――。

ベンチさえも、拍手を送って喝采するほどだった。

「相手を称えるということは、自分たちにとって精いっぱいやったという証だと思います。相手のファインプレーを引き出そうと思ってプレーしている選手は誰もいないわけで、打たれて悔しい、良い当たりを取られて悔しいに決まっている。でも、悔しいとか腹を立てるのではなくて、こっちは自分の思いで精一杯やったのだから、相手も称えてあげればいい」

桜井の野球はまさに、相手と調和し、お互いで良いものを作り上げていく清々しい野球だった。

しかし、彼らもまた頂点に立つことはできなかった。

加古川北も桜井も、これまで数多く存在した準優勝校の一つにすぎないと言えるのかもしれない。強豪私学に立ち向かった公立校の活躍は地方大会を盛り上げる一つの要因になっているのは確かだ。しかし、野球を通じて勝負だけにこだわらない姿勢を貫いた彼らの戦いが語られることは少ない。

“美しい”散り方をした2つの公立校の存在を忘れたくはない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海外展開に伴い協力会社を募集します。語学力があれば起業を考えている方でも大歓迎!…お勤めしながらの週末起業でも十分可能かと……気軽にお問合せ下さい。…詳しくは⇒http://ameblo.jp/e-fh/entry-10863926030.html

当社は、一棟マンション、一棟アパートを専門に取り扱う不動産会社です。
[twittre http://twitter.com/e_fh ]
[facebookフアンページ http://www.facebook.com/efh.toushi ]
[e-不動産販売 検索サイト http://www.e-fudousanhanbai.com ]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー