メモに残っていた。これはなんだ?自分なのか?青春ばばあなのか?いやいや…



その瞳には何が映っていましたか。
誰を追いかけていましたか。

授業中窓の外を見つめて。
グラウンドの真ん中で空を見上げて。
廊下で立ち止まって。

授業中うとうとしている姿も、はっとしてノートをとる姿も。
友達とはしゃぐ姿も、グラウンドを走る姿も。
彼女と少し距離をあけて歩く後ろ姿も。

もし生まれ変わったら


……
…おうよ?
午前3時
短く携帯が振動する
うとうとし始めたところだったので面倒だなと思って無視する
相手が誰かもわかっている

また振動する
なんだよ、もう2時間以上前に捨て台詞はいて終わったじゃない

もういいよバイバイ。

寝たふりして明日の朝にしておけばよかった
のに、携帯を覗く

会いたい
迎えにきて

今日はこういう感じなんだ
なんでだろ
割りきれないのか、自己中なのか

寝てた。もうさすがに行かない。

なんで?
酔ってるんだよ。助けて。

あたまがくらくらする。もう3時だよ。タクシーつかまえたほうがいいよ。

さよなら

例えば、
眠気でくらくらして重くなった身体をたたき起こして、車を走らせる。

今の季節、すぐに朝がくる。
どこかに行くこともできないまま、
空が明るくなる前に、まだ眠っているうちに、自分の欠片も見つかってはいけない家に送り届ける。

帰り道、何してんだと思いながら昇り始める朝日を見る。
眠気と言い表せない感情だけが残る。
繰り返すたびに、もうやめよ、と思う。
誰かに責められたとしても言い訳はできない。
けど、自分に言い訳する。もう、きっと、好きじゃない。

なんて考えてるうちに、窓の外が白んできた。
最後のメッセージに気づいていたけど、ひらいたのは朝だった。
だから行かない。