レッスンで生徒さん方のバッハを聴いていると
その頭の使い方や解析が懐かしく弾きたくなって、引っ張り出してきたコピー譜。
パルティータの2番は学生の頃から好きな作品の一つなのに、なんとなく弾く機会がないままきています。
いつ作ったのか記憶のないコピー譜は、楽譜棚から二つも発掘されました。
書き込みもそのまま写り込んでいる、全く同じもののよう…
やっぱり良い曲だなあと感じつつ弾き終えてみて、
MDで繰り返し聴いていた頃の感動、音楽が甦りました。
しばらく続けて向き合ってみようと思います。
.................
リハーサルを終えた後、本番を弾いた記憶がないまま終演後の会場に立っていて、
お客さまと余韻を共有してお言葉を頂いている。
そんな不思議な夢を見ました。
舞台袖にいるのに暗譜をしていないとか、
プログラムが違っていることを告げられても既に舞台にいるような夢は時折見ていましたが、
本番の記憶がすっぽりなくなるストーリーは初めて。。
指先の使用感や体の疲労感を確認したりして、とってもリアルに感じました。
・・・
ここまで数カ月、本番で弾かないことが続くことはここ数年なかった経験です。
気付かない内に、自分の中に色んな気持ちが混在してあるのかもしれないし、
キャンセルや延期の知らせは個人のみならず、音楽界全体からも日々受け取っているから。
もしくは、生徒さんと話す中で共有している不安の部分かもしれません。
今できることを積み重ねていかないといけないなと、心から思います。