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学習障害(ディスレクシア)と英語教育

学ぶことに困難さを感じているディスレクシアの子どもたち。日本語よりも英語に顕著に現れます。英語を学ぶことを避けて通れない日本のディスレクシアの子どもたちに楽しく英語を学べる指導法を公開しています。

いや、はや、大変だわ。
放課後等児童ディサービスのお手伝いに頑張るsakuraです。
ひとクラス3名~9名位の少人数、ソーシャルスキルトレーニングが中心です。
当たり前のことですが、そこにいろんなタイプの子供たちがいます。
例えば、ADHDとひとくくりにはできません。
知ってた? ADHDには衝動性優先型と不注意優先型があって、
どちらも人の気持ちはわかります。だけどその特性ゆえに
衝動性優先型は衝動的に人や周囲の状況より自分の都合を
優先させてしまう。

不注意優先型は、逆に自分より人の気持ちを優先するから
いつも相手に合わせてしまってストレスを抱える。
どちらかと言えば周囲の大人は扱い難い子の方に目が行くので
支援され難いタイプです。同じように深い理解と配慮が必要です。

周囲の大人たちの中には、衝動性優先型のお子さんに
振り回されることが多いので、不注意優先型タイプの
子どもたちを見過ごしてしますケースもあります。

ケアするスタッフの方が我慢大会みたいという人がいましたが
それは違うと思いますよ。自分の感情や衝動性を抑制しづらい
というのは、子供達が我慢大会みたいな日常を送っているということ。
衝動性優先型は抑えがたい感情の波を爆発させては自分を持て余す、
扱いにくいとスタッフに思われながら困られてしまうのは本当に
かわいそうだなと思います。

知識は理解を生み寛容さを育てます。関わる人はADHD と
ひとくくりに考えずにその子の持つ特性を十分に理解して上で
療育活動に手を貸してあげる必要があります

今日はまず衝動性優先型。タイプは4つあります。

①暴言、失言オンパレードで手も出る、足も出るタイプの反抗型。
私をおばちゃんと呼ぶのは失言に入るかは、わかりませんが
信頼関係ができると失言は減ってきます。
まぁ、機嫌を損ねなければですが。

②反抗型と言ってもいろいろあって衝動性が強いが上にひとの話を最後まで聞かず
行動に移しては失敗を繰り返し、叱られ、責められして
自信をなくして何してもダメだからと意欲をなくして
いろんなことに参加してくれない反抗型。
拗ねちゃったり、いじけているように見えます。
やる?と尋ねるとやらないといく答えが返ってきてお友達が
何かやってる間部屋の隅でゴロゴロしてるのはこのタイプ。

③何かお気に入りのことは物凄く集中していつまでも
それに没頭してやめない反抗型。自由遊びが止められず
帰りの送迎の車に乗せるのが本当に大変だったりします。

④ ①と②の混合の反抗型です。

子供達の特性であって性格ではありません。
信頼関係が出来ると新米の私を気遣ってくれる
優しい子どもでもあります。

こちらの理解力不足から対応が良くなくて
感情を爆発する導火線に火をつけちゃう場合も
多々あります。それが、学年が進み成長とともに
拳を握って自ら爆発しないように我慢している姿を
見ることもあってそんな時は胸が痛くなります。

ADHDだから対応が皆同じということはありません。
①は年齢によっても、生活環境によっても導火線の長さは
それぞれですし、②や③も同じで、集団の中にあっても
個性に応じた対応はされるべきであると考えます。

そうして得られるのは子どもとの信頼関係。
築ければクラスとしての運営がずっとやりやすくなるだけで
なくスタッフ自身と子ども達のともに過ごす時間が
めちゃめちゃ楽しくなります。

どのように関わればお互いが楽で良い人間関係を築けるか、
子供が集団の中でリラックスして楽しく過ごせるかは
また木曜日にお伝えしますね。

とりあえず今日はここまで。。。



現在、兵庫県西宮市の実家に滞在中のsakuraです。
ご縁があって尼崎市の放課後児童ディサービスのお手伝いを
させて頂いています。物事の本質を突くのが得意な 子どもに
おばちゃんと呼ばれ少し傷ついてる今日この頃なのです。

児童ディサービスってどんなとこ?と興味津々でありましたが
いやはや、たとえ少人数であっても様々な困難さを抱える個性の
強い子ども達が少人数とはいえ、一つ場所で一つの事柄を
それぞれの特性に合わせて療育を取り入れた取り組みを
することは本当に大変なことでビックリしてしまいました。

そこで実感したことがあります。どんなに優れたプログラムでも
子どもと関わる人が子ども達の特性や困難さを理解してこそ
それが活かされるのだということ。

マンツーマンで困難さの軽減を目指してきた私にとっては
新しい体験です。学ぶことや人との関わりを苦手なことが
どれほどのストレスに晒されるものか、
療育に取り組むということがどれほど大切なことか
なんかいろんなことを考えてしまいました。

ストレスを発散させたり、
苦手な特性ばかりに目を向けず
楽しいと思えることに出会わせてあげたりすることも
立派な支援であるとわかりました。

少人数ではありますがそこで時を過ごすことで
学校という大きな集団の中でどの様に過ごせば良いかなど
スキルも学び得ることができるならどんなに良いだろうか。
困難さを軽減させることが最大の目標であった私に
また新たな道が見え始めてきました。

社会全体で何かしらの弱さを抱えた人を支えるというのは
理想でありますが現実には遠い道のりのように思います。
児童ディサービスという、折角生まれた制度ですから
子ども達が大人や社会に対して肯定的に捉えられるような
そんな児童ディサービスが今後も増えることを祈っています。

T君とはIMトレーニングにお母さんが応募されて出会いました。

いつもはskype面談での出会いですが、当時はキャンピングカーで

北海道に講習会に行った帰りに寄って直接会うことができました。

小学2年生になったばかりのT君は一緒にいた短い時間にも

私をビビらせるほどの重い特有の症状が見て取れてトレーニングが

最後までできるのかと不安になったのを覚えています。

けれどお母さんの熱意に押されてトレーニングは

2014年5月22日に始まりました。

そしてそれは、途切れることなく今も続いています。

基本の聴覚処理や視覚処理のトレーニングからスタート。

音や画面を意識するということがなかなかできなくて

トレーニングらしいトレーニングができるようになって

IMの数字が下がり始めたのは半年も過ぎた頃でした。

週に4,5日続けることへ難しさ、激しいT君の反発。

それに向き合う仕事と家庭の両立、やたらと多い宿題、そしてトレーニング。

Skype 面談のたびにお母さんのいろんなマイナスの思いを受け止めては

最後には泣き顔で終わることがほとんどでした。

いつになったら。。という思いを抱えたままで、歯をくいしばるような

そんな日々が1年以上続きました。

私の中でも実に多くの葛藤があり、学びがありました。

IMトレーニングの取り組ませ方、データーの組み方、

それぞれの感覚に働きかける期間など効果的なトレーニングに全力を尽くしました。

何よりトレーニングの意味や脳への刺激がどのような成長を促していくのが

お母さんにはただ言われたことをやるのではなく、トレーニングが脳に与える影響

それがどのような成長につながるのかという情報を伝え、

トレーニング目標を持っていただきました。


いつの頃か抵抗が受容に代わり、結果を楽しみにして

お母さんの泣き顔が笑顔に変わり始めるた頃から

T君に緩やかな成長の跡が見え始めて

いつの間にか嬉しい報告を聞かされるようになりました

アイコンタクトさえできずにいた小さな男の子は今ではその面影もありません

自分に期待して意欲的な男の子に成長しました。

変わったのではなく彼は自ら成長することを選択し

ただひたすらに同じことを繰り返すということをやり抜いたのです

1日に300回ほど一つのタスクを80回ほど叩くだけで身をよじって嫌がり

わずか10分に満たないトレーニングに1時間かかって終わらせていた彼は

現在、1日分は1500回、中には一つのTaskが500回で集中力や注意力を作る

トレーニングも含みます。それを自ら進んで行います。

今日までにT君が叩いた数は664684回


スタートした当時は、聴覚処理の両手を音に合わせて叩くtaskではAvgの結果が500ms。

成長を実感できる数値は20msですが現在までの最高値は6.63ms

機能同士のタイミング機能を表すSROは0%からのスタートから78.59%へと変化

自分自身を大きく成長させただけでなく、変わったものは親子関係

ご両親がトレーニングを通してT君をより理解するようになったからです。

周囲の人たち、学校の先生やお友達との関わり方、

目立ったマイナスにため息をつかれる日々から

彼の持つプラスに周囲が気づいて昨年は絵で表彰されたりもしました。

支援級から普通級に授業を受けに行くだけでなく今月からは

塾通いも始まりました。

子どもたちの困り感にどのように向き合うか。

シンプルだけど効果的なトレーニングあります。

現在は10名を定員に1人終えたら1人スタートという

システムで行っています。56回の回数を1000回未満にして

108回のトレーニング期間を設けてできるだけ短く長期間

の繰り返しで無理がないように設定しています。


今月は2名が無事卒業いたしましたので2名を新たに募集中です

夏休みに本格的にトレーニングできるように今から始めてみませんか。