★2019年に「MDS→AML」になった妻・移植までの日々を夫の目線から振り返ります★


■「よもやよもやの」メンタルキープ術


「笑顔をつくろう」。笑うと免疫力がアップ。無理やり口角を上げ笑顔をつくると、脳が笑っていると錯覚して楽しい気分になる。どこかに書いてあった一説…。



これには違和感が…。私が当時ストレスを発散させ、ダウンしていた気持ちを少しでも前に向かわせる方法は2つ。


思いっきり「泣くこと」と、病院へ向かう車の中で大声で「髭ダンディズム」を「狂ったように歌う」でした。


妻の移植前後の時期は、本当にきつくて、他の方のSNSを見てはずっと一人で泣いていましたし、心許す人の前では男なのに、不覚にもオロオロとしていた事を思い出します。しかし、誰かに話を聞いてもらうと不思議とすっきりとし、湧いてくるわずかな負けないゾという気持ち…。

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当時、妻の病室には、毎週水曜日にメンタルヘルスケアの先生が来てくれていました。(病院側からの勧めがあったからだと思います)女性の先生は、小一時間ほど妻の話を聞いてくれました。

やはり、患者には家族にも話せないことがあります。(主に旦那へのグチ)一方、家族にも、患者に話せない悩みがある。「旦那さんの話も聞きますよ…」。そう言っていただけたので、私も2・3度話を聞いてもらいました。

今、医療の世界は「チーム医療」で、担当医・看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士・ソーシャルワーカーさん、移植コーディネーターさん…。まさに、様々な人たちがチームを組んで妻を支えてくれました。

どんな状況でも、フィジカルとメンタルは人を支える両輪。それなりの規模の病院には、こうしたメンタルケアの先生がいらっしゃり、どなたでも活用できるはずなのでお勧めします。患者と家族、その両方をフォローしてくれる頼りになる存在です。



「あなたは一人でない」。常にそう言って患者を精神的に支え、励ましてくれる人が、家族以外に一人でも多い方がいいから。


おわり