★2019年に「MDS→AML」になった妻・移植までの日々を夫の目線から振り返ります★

 

「化学療法を受ける方の食事について」。抗がん剤のインフォームドコンセントで渡された資料。

 

「ポカリはグレープフルーツ果汁が入っているからあかんか・・・。レモン飲料飲みたいらしいけど、CCレモンはハチミツ入っとるからキレートレモンにしとこか・・・」「このケーキのクリームは生でなくホイップクリームですか?(ケーキ屋店頭にて)」

 

この日から妻の食べるものの徹底管理が始まり、私の買い物のスタイルは完全に変わった。成分表を細かく見てNGの成分が入っていないかチェックしながらのものとなったからだ。

 

『抗がん剤・造血幹細胞移植後の免疫抑制剤停止までの食事についての禁忌事項』

 

 ■/缶・ペットボトル・ブリックパックの飲み物は、包装に破損のない賞味期限内のものを選ぶ。

◯開封後はコップ等にうつして飲み、容器に直接口をつけない。  

◯開封後は冷蔵/保存し24時間過ぎたら破棄する

⇨今だに500のペットボトルを紙コップに移して飲んでいます。

 

   ■/水道水は、1分以上沸騰させてから

⇨氷も水道水のものは怖いので、コンビニのカップに入ったやつ(ストロー付きで100円)で。退院後ももちろんレストランで最初に出てくる水は飲んでいません。

 

 

 

■/アイスクリーム・シャーベット・ゼリー・プリンは、個別密封のものを

⇨移植前後でもハーゲンダッツは、フタが個別真空放送のためOKでした。食べられない時でも「アイスの実」なら食べられるので、病院の冷凍庫はアイスの実ばかりに。

 

 

 

■/スナック菓子は、個別放送のものを。

⇨ハッピーターン(塩辛い系がたまに食べたくなるらしい)とかピザポテトの小さい5つ繋がっているやつとか色んな味を持っていった。

 

■/調理済み食品は、2間以上常温保管されたものは食べない

⇨「からあげくん」もコンビニのレジに揚げた時間の記録が残っているので店員さんに2時間立っていないか確認してから購入

 

■ /肉類・魚介類・卵の生食は禁止(サルモネラ、病原性大腸菌、ノロウイルス等防止)

■/カマンベールやブルーチーズ等かびの生えているチーズはNG

■ /味噌は加熱調理して。豆腐は、殺菌表示のあるもの、または、充填豆腐

■/生の木の実・ドライフルーツは水分を含んでいるため避ける

■/漬物・梅干は調理工程の衛生管理が確認できない場合は避ける

などなど…

 

治療中はとにかく食欲が落ちるので、「今日は何を食べたい?」と朝LINEで聞いて、会社の昼休みに商店街で、個包装のカステラ あられ 大福など少しでも食べられる甘いのを仕込んで持っていっていました。

 

 ちなみに、少しでもエネルギーつけて欲しいとドラッグなどの介護コーナーにある、「メイバランス」やAmazonで購入した「元気ジンジン(リンゴ味)」などの高カロリー飲料を持っていきましたが、管理栄養士さんから、下痢の悪化になるのでお薦めしないと言われ辞めました。ウイダーインゼリーは、タンパク質のみのためお勧めということでした。

 

冷凍食品でヒットしているものを探してチンして一緒に食べることが当時は夫婦の至福の時間でした。