★2019年に「MDS→AML」になった妻・移植までの日々を夫の目線から振り返ります★

 

 病気の治療方針が決まってくると、次に頭が痛くなるのが『お金』の問題…。高額の医療費がかかる「がん治療」。自費療法も含め、可能な限り最高の医療を受けさせたい…。これは共通の悩みでしょう。

 

 かくゆう私も、すぐに頭が痛くなった。妻は、8年前の出産の際に、血小板減少性紫斑病と診断され定期通院をしていた。しかしこのITPは、国の「難病」指定のため、特定疾患医療費助成の対象で、かかる費用はほぼゼロだった。

 

 しかし、今回のMDSは違う。他のMDSの方の多くも嘆いておられるが、MDSは「難病指定」ではなく、助成金の対象外。

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 妻が宣告を受けた時、お金の件で、私がまず”ヤバイ”と思ったのは2つ

 

①    妻の看病で会社にフル出勤できなくなり、給料が大きく減るかも

②    それに伴い「住宅ローンどうしよう」(35年ローン・月15万…)

 

①    は仕方がないとして、②はそれはもう何とかやりくりして…。

 

患者負担分が30%で、さらに高額療養費制度があるとは言え、血液疾患は、長期の治療となるため、医療費の総額はやはり増える…。

 そして、保険が効かないモノも。HLA検査1件3万円、詳しい遺伝子検査で〇万円、先進医療に該当する検査で〇万円…。バンクで移植すると、血液検査スクリーニグのたびに5千円、最終合意で5万、ドナーの入院費用〇十万円‥などなど。

 それらの話は、妻の病気の重大さで放心状態の私の右耳から入って、左耳から出ていった…。

 

 何とかやりくりしていたが、妻が入院した初月の請求が(限度額申請書がまだ手元になく控除前の満額払ったため)50万円以上だったとき。資金はここでショート、私はその場で崩れ落ちた。

 

結局、私は一時的とは言え、人生2回目の借金をした。(1度目は、ライブドアの株で大損したとき)。(事実だしカッコ悪いとは別に思っていないのでそのままここに印します)


しかし、捨てる神あれば、拾う神あり。行き詰った私を救ってくれたのは、義母が秘かに妻のために続けてくれていた、『月350円のコープのがん保険』でした…。その話はまた次で…。

 

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